|
全て
| カテゴリ未分類
| 環境問題*経済問題*紫外線
| 食品の安全、安心(BSE含む)
| 水質の汚濁
| 地球温暖化&風車
| 生活関連&その他
| 大気汚染 花粉症
| 社会問題、野生生物 、ペット、その他
| 土壌汚染
| 化学物質と健康 感染症
| 環境破壊&自然災害& 関係法 その他
カテゴリ:環境破壊&自然災害& 関係法 その他
プルサーマル発電使用済み核燃料再利用について
☆出典( 読売新聞)にQ&A方式で掲載されていました。内容は次のとおりです。 原発16~18基で実施目標 原子力発電所の使用済み燃料を再利用する「プルサーマル発電」が、実現に向けて動き出しています。今回は、プルサーマル発電について勉強しましょう。 (栗原公徳) 受講生の大学生T男さん 「プルサーマルって、そもそも難しい言葉ですね」 大手町博士 「プルサーマルは、プルトニウムとサーマルリアクター(軽水炉)を組み合わせた和製英語だ。現在、日本で運転中の原発は54基あるが、すべて軽水炉。こうした原発で発生したプルトニウムを取り出し、再び活用するんじゃ」 電力10社で作る電気事業連合会広報部副長の吉岡譲さん 「原発は、原子炉で燃料の濃縮ウランに中性子を当てて燃やした熱で蒸気を発生させ、その力でタービンを回して電気を作ります。その際、燃料に含まれる燃えない性質のウランがプルトニウムに変わります。このプルトニウムを回収して燃料として有効活用するのが、プルサーマル発電です。実際には、ウランと混ぜたMOX(ウラン・プルトニウム混合)燃料を使います」 大手町博士 「原発からプルトニウムを取り出し、残りを廃棄物として安全に処分する流れが、核燃料サイクルだ。ウラン資源の有効活用が狙いで、国の原子力政策の基本となっておる。この中で、プルサーマル発電は重要な位置を占める」 プルサーマル発電は、九州電力が玄海原発(佐賀県玄海町)の3号機で実施を目指している計画が昨年9月、国から許可され、地元自治体からも近く了解を受けられる可能性が高まっている。電力各社は2010年度までに16~18基の原発でプルサーマル発電の実施を目標としている。東京電力や関西電力もプルサーマル発電を計画しているがトラブル隠しなどの影響で計画は止まったままだ。 受講生のOL、M子さん 「プルトニウムって原子爆弾の材料にもなるんでしょう」 経済産業省大臣官房参事官の野口哲男さん 「軍事利用も可能だからこそ、政府はプルトニウムを原発で平和利用するプルサーマル計画を推進しようとしているんです。日本は『利用目的のないプルトニウムを持たない』と国際公約しており、国内外に保有するプルトニウムの量を公表し、国際社会の懸念を払しょくするよう努めています」 核燃料サイクルの一環として、プルサーマル発電用にプルトニウムを取り出す再処理工場(青森県六ヶ所村)は3月中にも、実際の使用済み核燃料を使った「試運転」を始める見通しだ。隣接するMOX燃料工場も12年4月に操業を開始する予定だ。 大手町博士 「日本は現在、再利用できるプルトニウムを海外に25・3トン、国内に4トン保有しており、すべてMOX燃料として再処理する方針だ」 T男さん 「使用済み燃料を再利用するのはいいけど、プルサーマル発電を断念し、再利用しないという選択肢もあったと聞きましたが」 野口さん 「使用済み燃料をすべて埋設処理した方がいいという議論だと思います。埋めた方が、再処理よりも1割程度安くなるという試算もあります。このため、04年に国の会議で、経済性や実現可能性などから処理方法について検討し直した結果、最終処分場を少なくできる点などが評価され、従来通りすべて再処理することになりました」 M子さん 「でも、原発はこれからも運転していくんでしょう。プルトニウムは本当に減っていくのかしら」 国内の原発から出る使用済み核燃料は1年に約1000トン。再処理工場で処理できるのは約800トンで、処理しきれない使用済み核燃料が毎年200トンずつ増えるため、原発内で貯蔵しきれない事態に備え、東京電力は日本原子力発電と共同で青森県むつ市に使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設を建設することになっている。 東電社長の勝俣恒久さん 「今後、第2再処理工場建設を検討することになっており、使用済み核燃料をすべて処理する方針は変わりません」 大手町博士 「いずれにしても、プルサーマル発電などを推進するには、これまで以上に、国民の信頼を得ていく必要があるようじゃな」 ☆ 出典( 読売新聞) ご感想をお聞かせ下さい。 ダリア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月30日 05時45分14秒
[環境破壊&自然災害& 関係法 その他] カテゴリの最新記事
|
|