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カテゴリ:歌舞伎
博多座は3月の”ウエディングシンガー”以来。あのときは、その後に、ライブを見に行く予定だったので、何だか落ち着かず、終わってからも余韻に浸ることなくかけだしたので、観劇モードは、今回、久々という感じでした。
歌舞伎の知識はあまりないので、公演前に演目を見ても、あらすじを読んでもあまりピントは来ず、イヤホンガイドを借りたものの、台詞と解説がかぶるので、どうもうまくいかない。で、結局、イヤホンガイドは台詞がないときにだけ、耳に入れることにしました。でも、今回は、これなくても十分楽しめる演目をそろえてあったようです。 <小栗栖の長兵衛> 中車さんが主役ですから、どんなものかな、という感じでしたが、さすが、演劇界で名を馳せてきた人ですよね。声の通りとか、欲を言えばきりがないのですが・・・楽しみました。この夜の部は、古典物ということで、ストーリーも、人間の単純さを表した簡単な物で、台詞も聞き取りやすいので、お気軽に見ることができました。・・・でも、終始酔っぱらい状態での演技は、さすが、という感じでした。 <口上> テレビで何度か見たことがあるのですが、こうやって、全員の言葉を聞けるのも又、楽しいものです。 猿翁さんがいないので、その場所は、空けてあり、その弁護を息子さんの中車さんが行ってました。 <楼門五三桐> 本当は親子共演の予定だったのでしょうが、猿翁さんの代わりに右近さん。中車さんの石川五右衛門。歌舞伎の要素満載なのですが、それなりに型になってる。母曰く、代役の右近さんも猿翁さんにそっくり、だそうです。申し訳ないが、私は、猿翁さんの舞台を見たことがないのでわからない。ここに年齢の差を感じました。結構テレビで見てますからね。 <義経千本桜 川連法眼館の場> 実は、私はこれ目当てで今回行きました。以前、テレビでこれが流れていて、猿之助さんの子狐に、それはそれは感動してしまったから。猿翁さんが若かりし時に演じた様子も流れたのですが、これに関しては、現猿之助さんの勝ち、という感じでした。 この猿之助という人のすごいところは、女形をやれば、女性の色気を垣間見ることができる。そして、きっぷのいい立役をすれば、それにマッチするというところ。そして、今回はまず、格の高い忠信役の時はそれなりの貫禄、偽物忠信の時の軽々しさ、そして子狐。人から狐へ徐々に変わっていき、見ている者は、ほほーー、こいつが、ってなことに気付き始めるんですよね。でも、狐の愛らしさに、だまされているというよりも、親子の情愛を語る様子にだんだんと情が移っていくんですよね。その上、欄干渡りや階段上での仰け反りや早替えなど、パワフルさに圧倒されました。 何かの番組で、「今が旬。」と言われてましたが、ほんとに、すごい。歌舞伎でここまで感動させてもらったのは初めてかも。 猿之助としての新しい歌舞伎を見せてもらいたいものです。 今回のパンフレットを見ていたら、博多座は、このスーパー歌舞伎に適しているらしい。そうだよね。生声で届く範囲って限られているから、このサイズがちょうどいいんだよね。 その点から考えると、オーケストラ付きのミュージカルをここで見られるというのは、本当に、ド迫力を経験できるということでしょうね。ミュージカルの役者さん達が音響のことを言われるのもわかるような気がしました。 来週は、澤瀉屋の十八番、スーパー歌舞伎を見に行きます!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.06.09 13:29:55
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