昨日NHK Eテレの「クラシックTV」を観ていましたら、ベルリオーズ「幻想交響曲」の第4楽章「断頭台への行進」が演奏されていましたので、ふと昔の東大の卒業式を思い出してしまいました。
卒業式開始に際しては、東大オーケストラ楽団が安田講堂オーケストラボックスからワグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を厳かに演奏し、式終了に際してはベルリオーズの「断頭台への行進」が高らかに演奏するのです。
1960年代前半迄は、東大の入学式・卒業式は安田講堂で行われたのです。今では学生数が多くなって、収容数の多い式場で行われるのですが、その頃は1年当たりの学生数は1300~1400名程度でしたので、安田講堂に問題なく収容出来たのです。
卒業生への華向けとして、「断頭台への行進」を手向けるのは、「社会に対して死に物狂いで貢献しなさい」との意味合いがあったのだろうと思い出すこととなりました。
NHK交響楽団 ベルリオーズ幻想交響曲4楽章
1960年代には大学進学率が高くない世情でしたので、折角に勉学で得た学力を何とか実業社会に生かして欲しいと言うことだったのでしょう!