あの日夢見た願い~東海大相模選抜制覇!
震災により開催そのものが危ぶまれた選抜。筆者は「中止やむなし」と考えていましたが開会式簡素化、ブラスバンド禁止などの上開催されました。そしてその頂点に立ったの昨夏最後の敗者となった縦縞のユニフォームでした。今日行われた第83回選抜高校野球決勝戦は、神奈川・東海大相模が福岡・九州国際大付を6-1で破り、11年振り2回目の優勝を遂げました。先発は九国が一人で投げ抜いてきたエース右腕・三好。相模が2回戦以来の先発となる背番号11の左腕・長田。相模先攻で試合が始まりました。(1表)二死から田中が内野安打で出るが無得点。(1ウラ)平原のヒットとバントで二死二塁。高城の中前に抜けようかという当たりをセカンド田中が好捕。この間に平原が本塁突くもバックホームされタッチアウト。(2表)菅野のヒットから一死一・三塁とするもチャンスをつぶす。(2ウラ)二死から7番加藤に二塁打が出るも後続なし。(3表)1番渡辺が二塁打を放ち、中継が乱れる間に三塁へ。一死後田中二塁打で先制。さらに佐藤もタイムリーを放ちこの回2点。(3ウラ)二死二塁から3番三好ライトへいい当たりを放つも渡辺が好捕し無得点。(4表)橋本四球、長田の送りバントで一気に三塁へ。このチャンスに渡辺が右中間に三塁打を放ち3-0。(4ウラ)大会タイの8打数連続安打を続けていた4番・高城がサードゴロに倒れ新記録ならず、後続も倒れ三者凡退。(5表)田中が今日3本目のヒットを放つと、佐藤が左中間スタンドに2ラン、5-0。(5ウラ)一死二塁の好機もライト渡辺の好守に阻まれまたも無得点。(6表)二死から臼田が二塁打するが田中はキャッチャーフライ。(6ウラ)投手はエースの近藤にスイッチ。三好がヒットを放つも後続が続かず。(7表)一死後、菅野が右中間スタンドに叩き込み6点目。(7ウラ)先頭花田がヒットを打つが加藤が初球を併殺打、いつものつながりがない。(8表)二死後渡辺がヒット、74安打の大会新記録更新。(8ウラ)一死から平原が四球で出るも得点に至らず。(9表)毎回の14安打されていた三好が意地を見せこの試合初めての三者凡退に。(9ウラ)二死から花田のツーベース、加藤のタイムリーで1点返すも最後は代打・内川が空振りの三振でゲームセット。以上、東海大相模が頂点に立ちました。エース近藤の状態など投手陣不安が伝えられる中、初戦の公式戦初登板となる2年生・庄司の1失点完投から始まり、4人の投手を巧みに使い分けてきました。近藤は試合を経るに連れ本来の投球を取り戻しました。決勝の長田も見事な投球でした。打つほうでは大会4ホームランの長打力の一方、常に先の塁を狙う姿勢を見せて相手投手にプレッシャーをかけ続ける攻撃も見せました。そして守備では5試合1失策。門馬監督のベンチワーク含めた総合力の勝利でした。一方敗れた九国大付もベテラン・若生監督のもと攻守に力を見せました。その他のチームの戦いぶりも一つ一つに見どころがありました。今大会は特殊な環境で行われました。特に被災地の選手は中々野球に集中するのが難しい面もあったでしょう。それでもその中で精一杯のプレイを見せてくれたと思います。震災の犠牲者の方々のご冥福を祈り、一日も早い復興を祈念すると共に言いたいと思います。相模おめでとう。そして有難う32校。東海大相模メンバー部長 田倉 雅雄監督 門馬 敬治主将 佐藤 大貢1 近藤 正崇2 佐藤 大貢3 三井 拓哉4 田中 俊太5 森下 翔平6 橋本 拓磨7 菅野 剛士8 臼田 哲也9 渡辺 勝10 笠間 圭11 長田 竜斗12 野村 昌大13 今井 惇貴14 石川 裕也15 磯網 遊斗16 松木 秀一17 庄司 拓哉18 鈴木 雄士1回戦 9-1関西2回戦 13-5大垣日大準々決勝 2-0鹿児島実準決勝 16-2履正社決勝 6-1九州国際大付校歌果てしも知らぬ平原に相模の流れせせらぎて天に星座の冴ゆるとここれわが母校わが母校第83回 選抜高等学校野球大会優勝東海大学付属相模高等学校なお「勝敗予想」は以下のようになりました。獲得点20 優勝校ランク9 総合点11目標点12 最終点1※4月9日、一部訂正しました。石川選手を「石井」と表記していました。大変失礼致しました。