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2009年05月29日
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カテゴリ:小説


栗本薫死去の告知看板を、今日の仕事で書きながら、何やらモヤモヤと考えてた。
まさかこの人の死亡ニュースを、自分が書くことになるなんて!確かにずっと年長の先生だったけど、一片だに想像したことが無かった。それは、あのパワフルな仕事ぶり、プライベートでの活動ぶりを聞くにあたって、きっとこの人は長生きするんだろうな、などと勝手に想像していたからにすぎないのだけれど。
ニュースが流れた日、あちこちからメールが来ました。そして誰もが咄嗟に脳裏に走ったのは「グインの最後のプロットは残っているの!?」でした。これはこれで、作家冥利につきる読者の言葉ではあると私は思う。栗本先生はそんな読者を怒ったりはしない、どっちかって言うと喜んでくれるんじゃないかとすら思う。
だって、作家なんだもの。
告知看板にこっそり「小説道場」のくだりを追加。知ってる人は知ってるからね。この道場のおかげで、昨今の気軽なBL小説が世間に叛乱するのが、10年は遅れた(くい止めた、とも言う)と思ってる。今となっては、そうだったのだ、という歴史に過ぎないが…。JUNEとは別の趣味であり、別の流れとして、共生することはできなかったのかと、今では少し悔やまれるな。

はるか昔、グインサーガのFCみたいな友人のサークルで、幾つも幾つも二次創作漫画を描いては楽しんでいた頃が懐かしい。(今から思うと一緒に載ってた人たちは…みんなプロじゃんよ~。おーい…)まだ10巻を過ぎた頃だったろうか?黒太子とかマリウスの秘密とか、その辺りだったと思う。はまったばっかりの頃に、バイトしてた編集スタジオのデザイナーさん>女性>に「栗本薫~?え~?」というアンチな反応をもらって驚いたのも懐かしい思い出。
そういえば、田中芳樹に遭遇した時も「え~銀英伝~?いまさら~?」とかいう反応をもらったという同じパターンだったなー。
自分はもうバリバリの読者ターゲットど真ん中だったので、違和感なく染まって楽しませてもらったという感謝の気持ちしか残っていない。
ちょっと前なら菊池秀幸、夢枕獏、京極夏彦…とかそうなるのかな?今はライトノベルっていうジャンルが確率しているから、現代だと西尾維新とかになるのかしらん。作家当人も含めてアイドルというか、象徴として商品化できるっていう作家は希少種だから…。

どれほど凄い作家でも、どれほどエネルギッシュな仕事していても、みんな死ぬのだ。わかってはいるけど、たいていみんな忘れてる。最後に道が途切れる瞬間までに、自分はいったいどれだけ書けるんだろう…。


これから読むなら、アニメ放映中のノスフェラス編がオススメ。納得できる手応えですわ。





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最終更新日  2009年05月29日 23時01分13秒
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