先日、図書館に行って本を借りるついでにリサイクルコーナーを覗いて、月刊絵手紙という冊子を見つけ3冊を持って帰りました。どれも魅力的な絵手紙が掲載されていましたが、そのなかで独楽吟という言葉に初めて出会いました。
独楽吟とは、江戸時代幕末に生きた、橘曙覧という人が書いた、全52首の短歌を言うのだそうです。その形式が「たのしみは・・・・時(とき)」という定形でつくる短歌。あまり有名にならなかったのですが、平成6年秋、アメリカのクリントン大統領が天皇皇后両陛下のご訪米の際に、歓迎のスピーチの中で引用され、それがきっかけで関心が高まったとのことです。その時の句は
「たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲けるを見る時」
月刊絵手紙にはこの続きとして現代の方の12首の独楽吟が掲載されていました。これは面白い。現代を前向きに生きていくのに、こうした短歌を詠むのはプラスになるのではないかと私も真似してみました。
さっそく作ったのが次の句です。
「楽しみは 図書館に行って リサイクルコーナーの本を選び見る時」
この行為があったからこそ、独楽吟に巡り合えたのですから、今度はどんな本に出合えるかまさに楽しみです。
私の楽しみは園芸。車で園芸店に出かけながらこの楽しい気持ちで独楽吟が出来ないかと考えたのが次の1句。
「楽しみは 冬初めての園芸店 花の種類を 思いいる時」
冬だから、それほど品種は並んでいないだろうな、それとも思いがけない品種が出ているかもしれない、どんな鉢花が並んでいるんだろうな。わくわくしながら出かけました。この時買ったのがフリフリの大鉢シクラメンです
そして 別の日
「楽しみは 散歩の途中で喫茶店 ついでに鉢花買ってくるとき」
これは、散歩を目的で喫茶店に行って、その隣の園芸店でミニ水仙のティタティトを買った時のことです。
今最近やっていること。
「楽しみは 魅力的だと エッセイで 評価されたる本を読むとき」
「楽しみは エッセイ集で紹介された 思いもしない 本を読むとき」
図書館や古書で購入したエッセイ集を読んでいると、ほかの本を素晴らしいと紹介していることがあります。
これまでの私は理科学系で、「花の育て方」とか「宇宙の神秘」とかいう知識ものしか読んでこなかったので、こうしたほかの方が面白かったと紹介する文学系の本は、溢れかえる本の中から選ぶ参考になります。それでその題名を検索し、図書館や古本店で実物を入手し、拾い読みするのです。本当に面白ければ読み通しますし、つまらなければそれまでです。
こうして、自分が毎日楽しんでいることは何かを、短歌にしてまとめることも結構、頭の体操になります。そして自分もこんなことを楽しんでいるのだなと改めて自覚出来ます。
冒頭の月刊絵手紙には「ありがとう」という特集もありましたし、「身近な命」という特集もありました。こうしたテーマを決めて短歌を作るのも面白そうです。
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最終更新日
2019.02.08 17:28:14
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