MSZ-010 ΖΖガンダム
バンダイ機動戦士ガンダムZZMG MSZ-010 ZZガンダムΖΖガンダム 型式番号 MSZ-010 所属 エゥーゴ 建造 アナハイム・エレクトロニクス社 生産形態 試作機 全高 22.11m 頭頂高 19.86m 本体重量 32.7t 全備重量 68.4t 質量比 1.74 ジェネレーター出力 7,340kW スラスター推力 21,700 kg×214,400 kg×4(総推力)101,000kg 推力重量比 1.48 姿勢制御バーニア数 32 センサー有効半径 16,200m 装甲材質 ガンダリウム合金 武装 ダブルバルカンハイメガ・キャノンハイパービームサーベル×2ダブルキャノン21連装ミサイルランチャー×2ウイング・シールド×22連装メガビームライフル 搭乗者 (メインパイロット)ジュドー・アーシタビーチャ・オレーグエルピー・プルルー・ルカ Gフォートレス 全長 30.13m 全幅 18.52m スラスター推力 16,300kg×221,700kg×214,400kg×417,300kg×2武装 ダブルキャノン21連装ミサイルランチャー×22連装メガビームライフル コア・トップ 全長 19.91m 全幅 18.52m 本体全備重量 19.3t 完備重量 30.9t(コア・ファイター含む) スラスター推力 16,300kg×25,240kg×4(コア・ファイター)(総推力)53,560kg 推力重量比 1.73(コア・ファイター含む) 装甲材質 ガンダリウム合金 武装 2連装メガビームライフル コア・ファイター 型式番号 FXA-07GB 全長 11.62m 全幅 15.89m 全備重量 11.6t スラスター推力 5,240kg×4(総推力)20,960kg 推力重量比 1.81 センサー有効半径 15,480m 装甲材質 ガンダリウム合金 武装 機銃2連装ミサイルランチャー×2 コア・ベース 本体全長 12.86m 完備全長 22.06m(コア・ファイター含む) 全幅 15.93m 本体全備重量 37.5t 完備重量 49.1t(コア・ファイター含む) スラスター推力 21,700kg×214,400kg×217,300kg×2(総推力)106,800kg(※注3) 推力重量比 2.18 装甲材質 ガンダリウム合金 武装 機銃(コア・ファイター)2連装ミサイルランチャー×2(コア・ファイター)ダブルキャノン21連装ミサイルランチャー×2 武装頭部ハイ・メガ・キャノン(出力50MW) ΖΖガンダムを象徴する武装であり、機体のジェネレーターが生み出す莫大なエネルギーの全てを、新開発のメガコンデンサーによって凝縮、開放する広域エネルギー放射兵器である。その出力はコロニーレーザーの約20%に相当するとされ、MSが最終装甲内に装備する武装としては最強クラスの威力を有する。但し、大量のエネルギー消費故、使用後一時的に機体の機能が低下する(数分程度で再び戦闘可能となる)また、ネオ・ジオンの旗機であるキュベレイとの交戦時には、ハイメガキャノン使用時に砲口周辺の装甲が溶解する事例も見られている。但し、これは何らかの外因的な理由によって出力が増大し、定格性能を大幅に超えたために生じた現象であり、ハイメガキャノンの設計自体に欠陥がある訳ではない。また、ΖΖガンダムの頭部ユニットはロール・アウト後にも頻繁にアップデートを施された部位であり、ハイメガキャノンの性能自体も逐次更新されている。 2連装メガ・ビーム・ライフル(出力10.6MW×2) ΖΖガンダムの主兵装。別名ダブル・ビーム・ライフル。デバイス内に複数のジェネレーターを持ち、更にMS本体からのエネルギー供給を受ける(構造的に腕部エンジンと直結する)事で、メガ・バズーカ・ランチャーに匹敵する威力を有しながらも連射を可能とする非常に強力な携行火器となっている。 ライフルと銘打っているものの、その実態はジェネレーター直結式の連装メガ粒子砲と呼ぶべき兵装であり、一射でMS数機を破壊せしめ、かすめただけでもガンダリウム製の装甲を融解させる程の威力がある。但し、その分砲身にかかる負担も大きく、およそ200発程度の使用でパーツの交換が必要になるとされている。 Gフォートレス及びコア・トップ形態時には機首となり、専用のコクピットも設置されている。但し、MS形態時には乗員に危険が及ぶことから、こちらは専ら整備用/ 緊急用とされている。しかし、外観的に最も「コクピット」と捉えやすい事もあってか、実際の運用例においては、この部位にパイロットが搭乗する場面も、多々見られた。 ビーム・キャノン兼用ハイパー・ビーム・サーベル(出力10MW/1.1MW)×2 バックパックにマウントされた、ビーム・キャノン(別名ダブル・キャノン)とビーム・サーベルの共用機構を備える兵装。キャノン・モードでは2連装メガ・ビーム・ライフルに匹敵する性能を有する。サーベル・モードでは従来のビーム・サーベルの約50%増しのサイズを持つビーム束を形成し、高級なガンダリウム・コンポジットであっても容易に溶断する事が出来る。MS程のサイズもある隕石を、丸ごと両断した例もある。 21連装ミサイル・ランチャー×2 熱誘導式AMA-13S型ミサイルを搭載する。当時はビーム兵器の高出力化に伴って耐ビームコート、Iフィールド等の防護装備も高度化していた。そのため、ビーム兵装のみに依存せず戦術に幅を持たせる為に装備された。ダブリン戦において本機がサイコガンダムMk-IIに拿捕された際、この装備の一斉発射によって危機を脱している。 ダブル・バルカン×2 頭部に内蔵された2門1対のバルカン砲で、計4門を備える。MSの装甲に対してはさほど有効ではないが、主に牽制時に威力を発揮する。この武装は頻繁にアップデートを施され、時期によって口径や装弾数が変化していたと言われている。 これらの他に、両前腕部にはウイング・バインダーを装備し、Gフォートレスおよびコア・トップ形態時には主翼となる。このバインダーは非常に強度が高く、耐ビームコーティングが施されている為シールドとしての使用も可能であり、ビーム兵器の直撃に耐える事が出来る(取り付け基部にビームが直撃した際には破損している)。また任意で除去が可能であり、敵を撹乱させるにも使用できる。ただし、主翼と兼用であるため、損傷した場合には大気圏内飛行性能に影響が生じる。このユニットはあくまで主翼 / バインダーとしての機能を最優先に設定した装備であり、機動力の向上による被弾率の低減に主眼が置かれたものである。 また、両肩部ラッチには10連装ミサイル・ポッドを増設する仕様も存在する。ΖΖガンダムは、エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社による次世代高性能MS開発計画「Ζ計画」によって開発されたMSである。宇宙世紀0080年代後半はMSの開発に際して多種多様なコンセプトが乱立した激動の時期であった。ガンダムMk-IIの完成によってムーバブルフレーム構造が確立されて以降、同フレーム構造を採用した第2世代から変形機構を備えた第3世代、さらに万能的な性能を志向し、ニュータイプ (NT) 対応機能を備えた第4世代といった、MS数世代分の進化がこの時期に集中している。地球連邦軍内部におけるエゥーゴとティターンズの主導権争い、またアクシズ(ネオ・ジオン)の帰還など、地球圏は一年戦争時に匹敵する混沌とした状況下にあった他、各陣営の首脳が一年戦争時にその有用性を認められたMSの積極的な導入を開始した時期と重なったことも手伝い、MSの開発に一層の拍車が掛かる事となる。さらに当時は一年戦争以降積極的に進められていた公国系と連邦系の技術融合の成果が結実した時期でもあり、それらの相乗効果と相まってMS単機あたりの性能は爆発的に向上していった。あまりにも多種多様な要求が求められたため、それに応えるべく、変形機構を始めとする革新的な機能が矢継ぎ早に投入され、MSの進化は加速度的なものとなり、遂にはMSは全領域における主力兵器としての地位を不動のものとする。しかし、今度は機能向上に伴う付加機能の方が脚光を浴び始める。それらの性能を更に向上させるべく、MSにとって本来的には必要とされない装備が追加されていくようになり、MSは徐々に巨大化を余儀なくされていく。この時期、MSの平均全長は一年戦争期の機体の17m前後を超え、一割り増し以上の20m強となっている。巨大化に伴い、MSにはさらに多様な機能が要求される事となる。変形機能は勿論のこと、戦艦クラスに匹敵、或いは優るような火力、惑星間に及ぶ航続距離、大気圏内航行能力、そしてサイコミュの搭載など、MSに対する要求はまさしく万能兵器を志向するに至る。さらに万能的な機能を達成すべく、MSの巨大化は加速され、機体の全高は30mを優に超え、40mに達する機体まで出現し始めた。これらの機体はあくまで実験機の域を出ないものではあったが、MSの万能化が継続された場合、MSの平均全長がその域に達するであろうことは明白であった。この時点でMSは進化の袋小路に入り込み、恐竜的進化を遂げつつあったといえる。この時期、アナハイム・エレクトロニクスが進めていたΖ計画において、圧倒的な戦闘能力を秘めた一機のガンダム・タイプのMSが完成する。それがMSZ-010 ΖΖガンダムである。