ガンダムNT-1アレックス
GSIクレオス 【塗料】ガンダムカラー HG「ガンダムNT-1」用1/144 HGUC ガンダムNT-1バンダイ機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争MG RX-78NT-1 ガンダムNT-1【発売済商品】GUNDAM FIX FIGURATION #0018 ガンダムNT-1アレックス【バンダイ】ガンダムNT-1(ガンダムエヌティーワン)は、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する地球連邦軍のニュータイプ専用試作モビルスーツであるこの時代において連邦でニュータイプと言えばアムロ以外知られてはいないため、事実上『アムロ専用ガンダム』と言える。作中での愛称は「アレックス」 (ALEX) であり、また、ファンの間では分かりやすいようにガンダムアレックス (GUNDAM ALEX) や、単にNT-1とも呼ばれる。デザイナーは出渕裕。ガンダムNT-1 型式番号 RX-78NT-1 所属 地球連邦軍 建造 地球連邦軍オーガスタ基地 生産形態 試作機 全高 18.0m 頭頂高 18.0m 本体重量 40.0t 全備重量 72.5t ジェネレーター出力 1,420kW スラスター総推力 35,000kg×27,000kg×28,000kg×6計132,000kg(174,000kg説あり) センサー有効半径 5,900m 装甲材質 ルナ・チタニウム合金 武装 60mmバルカン砲×290mmガトリングガン×2ビームサーベル×2ビームライフルシールド 主な搭乗者 クリスチーナ・マッケンジー 一年戦争当時、地球連邦軍はRX計画において機体のレスポンスを向上させる必要が生じ、宇宙世紀0079年8月に本機の開発に着手した。一方、実戦において第13独立部隊所属のアムロ・レイ少尉のニュータイプ能力にRX-78-2ガンダムの反応が追いつけなくなってしまっていた。そこで本機の機体追従性能の目標値をニュータイプに合わせた高い数値に設定することでニュータイプ専用機とし、これに対処することとした。一説によればG-4計画の一環として開発されたといわれ(機体各所に「▼4」のマーキングがある)、さらにガンダムセカンドロットシリーズのガンダム4号機の競作機であった機体を改修したとする説も、ガンダム4号機、及び、ガンダム5号機をニュータイプ用に改造した機体だとする解釈もある。機体色はRX-78-2ガンダムのトリコロールに対し、本機はほぼ白青のツートンカラーである。左胸に「RX78NT-1」と白く書かれているのが映像上確認されている。当時地球連邦軍ではニュータイプの存在について疑問を抱いていたため、ジオン公国軍のサイコミュ兵器のような技術は未開拓であった。そのため、パイロットの操作に敏感に反応するために関節部にはマグネット・コーティングが施され、機体各部に姿勢制御バーニアを増設し運動性を向上させた。しかし、これは一般のパイロットには敏感過ぎて却って操縦し難いものであった(技術者の間でも「これを操縦できるのは一種の化物」と言われている)。さらに、コア・ブロック・システムを廃し、モビルスーツ史上では初の全天周囲モニター・リニアシートが装備された。ただしこれは水平・垂直360度を網羅していない不完全なものであり、完全な状態での採用はガンダム試作3号機まで待つ必要があった。愛称のアレックス (ALEX) はRXをもじったものとも、装甲積層試験 (Armor Layered EXamination) の略称とも言われている。機体各所にマーキングされたU.N.T.SPACYは地球連邦軍の極秘計画コードを表し、それぞれUnder Normal Tactics(非通常戦術)SPecial Assortment Construction Yard(特別分類建造場)を意味する。開発は地上のオーガスタ基地において行われ、配備のため北極基地からサイド6リボーコロニーに移送された。その際にジオン公国軍の特殊任務部隊の2度の強襲により中破し、機体がホワイトベースに届けられることなく一年戦争は終戦を迎えた。この機体の肩部エアインテークやバックパックなどの意匠はその後に開発されたジム・カスタムやジム・クゥエルなどのオーガスタ系の機体に引き継がれることとなった。なお、ジオンの間ではガンダムNT-1を未完成品ということで『出来損ない』(グリナス・ヘッド)と呼んでいる。武装60mmバルカン砲 頭部にを2門装備。敵機への牽制および近接防御に使用される。 ビームサーベル 型式番号:Blash・XB-B-09。バックパックに2基装備している。 90mmガトリングガン 両手前腕部分に装備されている。通常はカバーによって外側に露出していないため、敵機の意表をつくこともでき、当時の連邦製MSでは異色な存在である一方、振動や装弾数の点で課題を抱えていた。この兵装の採用にはフィールドモーター技術の向上により関節部の小型化が可能となり、スペースに余裕ができたことが寄与している。但し、チョバムアーマー装着時は、腕が覆われている為、当然ながら使用する事ができない。 ビームライフル 型式番号:Bauva・Norfolk XBR-L Type-3。ボウワ社のビーム発振器、ノーフォーク産業の収束装置とハウジングが用いられ、出力と収束率が向上し、貫通力が増している。 シールド 型式番号:RX・C-Sh-05 UBC/S-0003。後述するチョバムアーマーの構造を流用し、耐ビームコーティングを施したもの。上面にやや乱暴な筆致で「ALEX」と書かれている。 ライフルとシールドはリボーコロニーには納入されていなかったのか、劇中では使用されなかった。チョバムアーマーガンダムNT-1 チョバムアーマー装備 型式番号 RX-78NT-1FA 本体重量 95.0t スラスター総推力 35,000kg×27,000kg×28,000kg×67,000kg×2計146,000kg(216,000kg説あり) アレックスは一年戦争末期に地球連邦軍で進められていたフルアーマーオペレーションの一環として複合装甲チョバムアーマー(CHOBAM; Ceramics Hybrid Outer-shelled Blow up Act-on Materials、セラミックス複合外装による爆発反応材質)を装備することができる。形態は俗にガンダムNT-1フルアーマー(型式番号:RX-78NT-1FA)と呼ばれる。このチョバムアーマーの名称は旧世紀のものとは異なり、開発にチョバム地方の技術者が関わっていたことに由来するとも言われる。この装甲はナイロンによるマイクロメッシュとチタニウム合金のシートを積層したハイブリッドアーマーであり、装甲自らが破壊することによって衝撃を吸収し、機体本体へのダメージを最小限にする。またサイド6という中立地帯で極秘に調整を行う為の、機体外観の偽装にもなっている。チョバムアーマーの装備により本体重量が95tと大幅に増加したため、これによる機動性の低下を補うため肩部に補助バーニア、腰部にスラスターが追加されている。さらに損傷などにより不要となった場合、爆発ボルトにより緊急に除装できる。この装甲は後のジムキャノンIIやガンダムTR-1[ヘイズル]などにも用いられている。サイクロプス隊の標的となった連邦軍の新型モビルスーツとして、OVA第1話から登場。北極基地にてパーツの状態でコンテナに収まっていたが、そこからサイド6へ輸送用の大型スペースシャトルで搬送される。サイド6リボーコロニーにおいては、地球連邦軍が用地を買い上げた極秘工場内部にて、機体の組み立てとクリスチーナ・マッケンジー中尉による最終調整が行われていた。しかし、ガンダムNT-1を追ってきたサイクロプス隊の襲撃で敵MSケンプファーが目前にまで迫った中、マッケンジー中尉がガンダムNT-1フルアーマーを稼動させ、危うく即時破壊を免れる。チェーンマインによりチョバムアーマーを破壊されたが、ガトリングガンによる反撃でこれを撃破する。本体には頭部アンテナを折られた以外に目立ったダメージはなかったが、「存在しないはずの基地のせいで大惨事が起こった」という混乱によりガトリングガンの弾薬補充も出来ないままだった。その後、サイクロプス隊の残兵となったバーナード・ワイズマンの搭乗するザク改と交戦し、辛くも撃破するがガンダムNT-1もかなりの損傷を被ったために、ホワイトベースに届けられることなく終戦を迎えた。