気になること 日韓通貨スワッピング契約
朝鮮日報の記事から。引用はココから。 日本通貨危機時、韓国が50億ドル支援へ 韓日、通貨危機時に150億ドル相互支援で合意 記事入力 : 2006/02/04 23:11:44 韓日両国は通貨危機などの際、総額150億ドルを互いに支援しあう通貨スワッピング契約を締結することに合意した。 韓悳洙(ハン・ドクス)副首相兼財政経済部長官と谷垣禎一財務大臣は4日、東京で第1回韓日財務相会合を開き、このような内容を盛り込んだ合意分を発表した。 両国が発表した6項目からなる合意文によると、韓国の通貨危機時に日本は100億ドルを、日本の危機時には韓国が50億ドルをそれぞれ支援するとしている。 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版******* 記事の内容をよく読めば、相互支援ですから、日本が通貨危機になったときに韓国が支援してくれるという書き方に間違いはないのですが・・・・・ 昔昔、日本の各自動車メーカーがアメリカのビッグ3と業務提携を発表したとき、各々の経営規模の違いから、業務提携という言葉に違和感を覚えた感じに似ています。 日韓で、記事のような内容の通貨スワッピング契約があるのを、韓国の経済危機を扱う色々なブログで知りました。 私の正直な印象は、『何で?!』というものです。 ご近所付き合いにしても、ちょっと大盤振る舞いのような気がします。 韓国と違って、国際社会の信義(約束)を守ることを考える日本ですから、韓国から要請があれば100億ドルを支援するのでしょう。 なんで?韓国と違って・・・と思われるかもしれませんが、2004年12月26日に発生したスマトラ沖大地震の支援に対して、韓国政府は当初500万ドルを提示していたが、日本が5億ドルを発表した後に5,000万ドルと発表。その後結局610万ドルに減額したうえ、支払済みは310万ドルで残額は現在も滞納している事実があるからなのです。ちなみに日本は、2007年11月06日現在、502,223,784ドル支援していて、日本が突出しています。(参考 ココ) 支援金ですから、すぐにできる身の丈にあった援助が好ましいと思いますが、これはナンデスかね。(このことこそ妄言の見本例だと思いますよ) 1997年の韓国の通貨危機のときに、総額580 億ドル超のIMF パッケージ(内、日本が100億ドル)を発動しても、ウォンは下げ止まりませんでした。 原因は、韓国の民間銀行に日米欧の民間銀行からの借入れた短期対外債務残高が320 億ドルもあったからです。 日本政府は、邦銀の債務繰り延べ合意を短期間のうちに取り付けることに成功して、日米欧民間銀行団の短期債務繰り延べを妥結に導きました。これが市場に大きなインパクトを与え、ウォンの下落を食い止めました。 大切なポイントは、日米欧の民間銀行団の債務の繰り延べ合意において、日本政府の信用供与(韓国を見捨てないという意思表示)が大きな役割を果たしたということです。 このとき、日本はIMFパッケージの100億以外に、30億ドル以上の単独支援をしています。しかし後年に、日本の支援は不必要だったいう、誠に韓国らしいコメントがあったそうです。日本からの韓国に対するODAだって、お詫びのお金だと理解する国ですからね、全然不思議でもありません。 今回の韓国の経済危機は、1997年の時に比べ、状況が悪いようです。 そこで、 この奇妙な通貨スワッピング契約がありました。 この契約をよく調べてみると、IMFの管理下での支援ということです。この契約の支援は、アングロサクソン系のクールなお兄さんの、監視の目があるということですから、お隣さんに対して、ザルのような支援をしたがる、特殊なクセをお持ちの日本の政治家の歯止めになりそうです。 1997年に日本が支援した100億ドルも完済されず、まだ40億ドルほど残っているという話です。 韓国側は、日本がすることに対して、なんでも文句をいいますから、今回も支援するにしても、リボ払いではありませんが、先の40億ドルを返してもらって、60億ドルの支援という話しで、名目上100億ドル支援をしたということで約束を守る・・・・ クールになれない日本人には無理でしょうね。いずれにしても、兄の韓国が困っているのに、末弟の日本が援助するは当然とばかりに、アーだコーだと騒ぎになるのでしょう。 日本から韓国に対する資金援助の100億ドルを、アメリカ国債で支払うとアイデアも、ババ抜きのババを押し付けられたと韓国に騒がれそうだし、市場に100億ドル分のアメリカ国債が放出されると、金融パニックに追い討ちを掛けますね。 騒音おばさんのやりたい放題現象に似ています。 ある人の意見では、通貨スワッピング契約があることで、邦銀の資金回収をする時間的猶予が稼げるというのもありましたが、日本人がシビアできるでしょうかね。。。。 この通貨スワッピング契約・・・・日本にとって、ドブ金にならなければ幸いですね。