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鏡の国の落としあな

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2009.03.10
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カテゴリ:和歌・短歌

こんにちはバイバイ

絶対安静のため、家家で暖かくしてぼけ~としてるSNさんです涙ぽろり

この間から皆様にはご心配おかけしておりますが、大分薬が効いてきたようで回復に向かっております。

本当にいろいろ暖かいお言葉、アリガトウございました。

で、さっき調子にのって激辛ラーメンラーメンを食べたら、気持ち悪くなってしまいました、ぐえっほえー左矢印ハイ、やはり私はおバカさんですうっしっし

さて、私は国語の成績悪かったくせに、日本の古典文学は大好きでした。

今日はいくつか私の好きな和歌、短歌、または思い出のある歌などをいくつか紹介させていただこうと思います。

え? 

興味ない?

まあ、そういわずに。

          

 七重八重花は咲けども山吹の 

実のひとつだになきぞ悲しき(御拾遺集)

これは太田道灌の『山吹の蓑』の話に出てくる歌です。雨の降る日には私はよくこの歌を思い出します。

ある日道灌は鷹狩りに出かけますが、途中雨にあい、農家で蓑を貸してもらおうと頼みます。そこに出てきたのは若い娘で、じっと座ったまま山吹の枝を差し出すのです。蓑は貸してくれません。道灌はこの意味が分からずその場を発ちますが、その日の晩の会食でこのことを家来に話すと、家来の某は「御拾遺集にこれこれこういう歌がございます、その娘は蓑(実の)のないのを恥じたのでしょう」と、説明をします。さて、このことが歌人としても名を残すことになった道灌のきっかけになった事件といいますが・・・・。

           

うたた寝に恋しきひとを見てしより 

夢てふものは頼みそめてき(古今和歌集)

さてこれは小野小町の歌です。

私はこれを中学のときに国語の授業で習いました。これには私のつまらん恋愛話がからんでいるのですが・・・・・この歌は『うたた寝に好きな人を見てからというもの、夢を頼りにし始めました』という内容ですが、当時私が好きだった男の子は別の中学に通ってまして、そう度々会えるというわけではなかったのです。でも夢にはよく出てきてましたが・・・。それを知った悪友ドモが、『SNちゃんといえばこの歌だよね~』ってくどいほど言ってましたので、いまだに記憶に残っている一首なのです。

           

          石川や浜の真砂は尽きるとも 

世に盗人の種は尽きまじ(石川五右衛門)

「絶景かな、絶景かな。春の眺めは値千金とはちいせえ、ちいせえ・・・・」で、おなじみの石川五右衛門。いや、ルパン3世の五右衛門じゃないですよ。泥棒さんの五右衛門さんです(って一緒やん?)ちなみに、五右衛門は秀吉に向かって、「おぬしこそ天下を盗った大泥棒だ」と言ったそう。

            

 君はまだ遠くに行かじわが袖の 

涙もいまだひややかならねば(古歌)

古今の伝授をうけた唯一の人物として有名になった細川幽斎が、歌を見直すきっかけとなったといわれる一首。

まだ明智光秀の与力であったころ、ある戦いで敵将に逃げられてしまいます。諦めてたときに、家来の一人が乗り捨ててあった馬の鞍に手をふれ、この一首を口すざみます。そこではっとする幽斎、鞍は暖かい=まだ遠くにいってないはず、とそのあたりを探しとうとう隠れていた敵将を見つけ、手柄をたてます。この事件以来、それまで女公家ドモがするもの、とバカにしていた和歌を見直し、和歌の一人者と呼ばれるまでに成長します。

さて最後は、和歌ではありませんが、私の好きな和漢朗詠集から漢詩ではありますがひとつ、紹介させてください。

私のブログのトップに昔出ていたり、前にちょっとだけ記事に書いたことあると思いますが、嵯峨野へ小督局を仲国を探しにむけた高倉帝がひとり、口ずさんでいた歌です。この場面は私の、平家物語のなかでも大好きな場面です。

  南翔北嚮。難付寒温於秋雁。
東出西流。亦寄瞻望於緊月。

九条右丞相報呉越王之書 大江朝綱

春と秋に、北や南に渡っていく雁に、便りを託することもできず、東から西へと渡る月を眺めてただ思いにふけるばかりである、という内容の歌で、このときの高倉帝の心境そのままを現しています。

恋する小督局は清盛の怒りを恐れて高倉帝の前から姿を消し、隠れてしまいます。愛しい人にいきなり去られた帝はどうすることもできないまま、日々をぼんやりと過ごしています。それを見かねた家来の仲国が、彼女を探しに出ましょう、と帝に申し出るわけです。

なんだかこの場面好きなので、紹介します~と以前にブログに書いて以来、それっきりになってますので、今度こそ近日中に書きますっぐー(とかいってまた忘れたりして・・・)

 






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Last updated  2009.03.11 01:26:28
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