餅つきを実施
地産地消を目的とする料理講習会。第三回目講座は江戸時代の豪農・庄屋屋敷の山田家住宅で実施しました。歴史民族文化財に指定されている昔の暮らしを知る貴重な屋敷には台所棟があり土間床には井戸、かまど、流しが現存している。その台所棟の一部を貸して頂き講座の内容を一部変更し餅つきを体験、搗きたてのお餅を味を変えて試食する事になった。今回は講座生に加えてその家族、福祉委員、大阪観光大学の学生など総勢50人が参加した。内容も搗き立てのお餅を入れたおぜんざい、きな粉餅、大根おろし餅、そして私の担当の「やさいたっぷりあったかスープ」である。前々日にはかまどで焚く木材や調理器具、もち米、などなどの搬入、前日にはもち米を洗い水につける作業と段取りを考えて器具の配置、事務的な作業などを行い当日を迎えた。9時の開演に向けて参加者が次々集まり、16人の大学生や子ども連れ、スタッフなどが中庭に集まりオリエンテーションが始まった。その数分前からかまどに火を入れお釜にたっぷりに湯を沸かしてくれているスタッフのお陰で冷え込んでいると思っていた土間はほんのりあったか。もち米が蒸し上がるまでスープの用意をして貰う。レシピ通りに野菜の下処理、切り方の説明、大きなお鍋にたっぷりの野菜をいれ煮上がると味噌、生姜、ねぎを入れて仕上げる。その間には蒸し上がったもち米を臼に運びペッタン、ペッタンと軽快な音が聞こえてきた。大学生にとっては初めての経験、後ずさりしていた男子学生も汗を流して杵を下ろしている、シヨーとパンツの今どきのスタイルの女子学生も~~。外国の学生にとっては日本の昔の風習を学習する貴重な体験になったのでは?4~5歳のお子さんがママと一緒に杵を持ってパパが写真を撮っている。出来上がったお餅をお椀に入れて好きなだけ好きな方法で立ち食いをしている姿。おぜんざいも美味しい、きな粉餅もおいしい、野菜スープのお餅も美味しい。生姜味の味噌スープも大盛況でした。もう一日最後の後片付けはあるけど皆に喜んで頂けたこのイベントはスタッフの一員の私には最高に有意義な体験になりました。忘れる事のできない想い出になる事と思います。皆の協力がなくては出来ないこのイベントは皆スタッフに感謝・感謝でした。