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カテゴリ:海釣り百態
午前3時半。6時間睡眠でアルコールを完全消化した僕は、みんなが寝ている間に一人釣りの準備をして河口に向かう。
空には満点の星。人工衛星も見えるくらいに透き通った夜空は、雲を一斉排除する強風にさらされていた。実に寒い。 ここで夜明けまで釣り通したものの、S君らが同行した際は「釣れない」という伝説に今回もがんじがらめにされ、遂に魚を見ずじまい。 一旦車に戻り、エアコンを30度にセットして仮眠に入る。遅れて釣りを始めたS君も車に避難するほどの寒さで、冬でも車内を18度にセットするS君でさえ、30度の快適な温度設定に汗ひとつかかない状態。「釣れない」「寒い」の環境にトーンダウンした僕らを、温かく包み込んでくれる。 昼前に起床。ラーメンでどっぷりと汗をかいた後、再び釣りに向かう。 が、S君はまたもや惰眠をむさぼっている。「そろそろ行こうか?行くべきだね。行くよ。行っちゃうぜ」と声をかけても、S君の返事はイビキと化している。こりゃダメだ。一人で行こう。 が、この判断が、いまいましい伝説からの脱却につながろうとは、この時の僕は知る由もない。 釣り始めていきなり竿をうならせたのは、この立派な魚体だった。 2匹目を狙ってルアーを投げると、こんなものまで釣れる始末。 いずれにせよ、このチャンスをS君にも知らせてあげよう。 再び2人で釣りを開始。 しかし、予想通り、いまいましい伝説を噛みしめるだけに終始した。 この後、昨日自己記録のシーバスを釣った設備屋S社長と話したのだが、「S君が釣れないのは、やっぱり人間性ってことじゃないっすかね」という結論にたどり着いたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.11.13 11:31:35
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