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2007.02.20
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カテゴリ:マルクス

  ベーメの 「物質の悩み」 という言葉は興味深い。彼はもちろん、その背後には神の存在を考えているのだろう。しかし、物質を自ら運動する存在として捉える弁証法的な物質観というものは、実は、このような物質を 「死んだもの」 としてではなく、生きたもののように捉える神秘主義的な思想から生まれてきたのだろう。

 化学の誕生と錬金術の関係はよく指摘されるし、ケプラーやニュートンのような近代科学の生みの親ともいうべき人達が、同時に神秘主義的な思想の持ち主であったことも有名な話である。

 もちろん、彼らの業績は、彼らがどのような思想を持っていたかには関係ないわけだが、科学の発達というのが、必ずしも論理的な思考だけによるものではないということには面白いものを感じる。

 たとえば、量子力学に対して否定的だったアインシュタインの 「神はさいころを振らない」 という言葉にも、なにか似たような響きがないだろうか。ただし、これは現在はやりのエセ科学とはもちろん別の話である。

 さて、カントに始まるいわゆる 「ドイツ観念論」 に属する哲学者の一人であるシェリングの 「人間的自由の本質」 には次のような言葉がある。


 観念論もある生きた実在論を規定として持つものでなければ、ライプニッツの、スピノザの、あるいはなにかその他の独断的体系と同様に無内容で空疎な体系となる。近世ヨーロッパの全哲学は、その(デカルトによる)始まり以来、共通の欠点を持っている。すなわち彼らには自然なるものは存在せず、自然における根底が欠けているということである。


 エンゲルスは 『反デューリング論』 で、哲学はヘーゲルで終結したというようなことを言ったが、それは単なる哲学無用論というよりも、カントからヘーゲルにいたる観念論の中で、哲学的な問題のほとんどがすでに論じられてしまっているのだという、彼らへの高い評価のようにも読める。

 この本はいつ買ったのか忘れてしまったが、開いてみると途中までは線が引いてある。たぶん、そのときはあまりに観念的な言葉遣いに辟易して途中で放り投げてしまったのだろう。

 今度は最後までちゃんと読んでみたいと思うのだが、なにせ今は時間が足りない。 ほんとうに、時間がほしい。猫の手も借りたい忙しさなのである。ああ、こんなことをしている場合ではなかった。






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Last updated  2009.09.26 16:52:14
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