1464731 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

遠方からの手紙

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

歯磨き粉と歯磨きジ… New! alex99さん

「楽園追放」のリバ… New! FAM5220さん

「刀伊入寇~藤原隆… New! 七詩さん

デスマスクをめぐる… AZURE702さん

立花孝志という男 まろ0301さん

翻訳立国トラドキス… 人口500万人の国さん
真理を求めて 秀0430さん

Comments

effelpist@ kilovermek.es effelpist &lt;a href=&quot; <small> <a href="http…
クロワッサン@ Re:物言えば 唇寒し 秋の空(10/08) 空ではなくて風なのでは??
夢野久作孫@ Re:玄洋社とカレーの関係(04/07) ‪本来の玄洋社は国権派ではありません。戦…
http://cialisvipsale.com/@ Re:あなたが思っているほど、人はあなたのことなど気にかけちゃいない(09/17) bijsluiter cialis 10mgpredaj viagra kam…
小林先生@ Re:恐妻家と愛妻家のはざまで(07/18) 失礼ながらよくまとまっているせいか たい…
akkun @ Re:岡崎次郎はどこへ消えたのか(10/01) 向坂逸郎(?)って悪いヤツだ! そういう欲…
大津 真作@ Re:岡崎次郎はどこへ消えたのか(10/01) 実は岡崎次郎さんには、岡崎三郎さんとい…

Freepage List

Category

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2007.03.03
XML
カテゴリ:マルクス

  「経哲草稿」 の中の第一手稿の一節「疎外された労働」からの引用です。

 労働者は、彼がより多く生産すればするほど、彼の生産が力とかさを増せば増すほど、それだけいっそう貧しくなる。労働者はより多く商品を創造すればするほど、彼はそれだけいっそう安い一個の商品となる。事物世界の価値増大に、人間世界の価値下落が直接比例して進む。労働はただ商品を生産するばかりではない。それは労働自身と労働者とを商品として生産する。しかもそれが一般に諸商品を生産するのに比例して。

 この事実が表現するのは次のことより以上のなにものでもない。すなわち、労働が生産するところの対象、労働の生産物は、労働に対して、ある疎遠なものとして、生産者に依存しない力として立ち向かうということ。

 労働の生産物とは、労働がひとつの対象のうちに固定され、物的ならしめられたものであり、労働の対象化である。労働の実現とは、労働の対象化である。この労働の実現が国民経済学的状態(つまり資本制的生産様式ということー引用者)においては、労働者の現実性剥奪として現れ、対象化が対象の喪失および対象の奴隷たることとして、我がものとする獲得が(よそのものになる)疎外として、(手放す)外化として現れる。

 マルクスが言う 「疎外」 とは、こういう意味です。経済史家の大塚久雄が言うような、単なる大所高所からの見地を欠いた生産の無秩序などという問題ではありません。そのようなことは、疎外の結果の一つに過ぎません。その程度のことであれば、独占の形成や国家による経済への介入によっても、ある程度は克服可能なことでしょう。

 ちなみに、すでに亡くなった広松渉は 「疎外論」 から 「物象化論」 へというテーゼを立てていますが、これは間違っていると思います。というよりも、そもそも広松は世上に流布している間違った観念的な 「疎外論」 解釈をマルクスに押し付けた上で、自分のテーゼを立てていると言うべきでしょう。

 上記のような問題意識は、昔、平田清明という人が盛んに宣伝していた、「資本論」 の中の 「個体的所有の再建」 という言葉までまっすぐにつながっていると思います。 最初に引用した 「経哲草稿」 の一節の前には、「国民経済学は私的所有の事実から出発するが、これをわれわれに解明しない」 という文がありますが、この文こそが後の 『経済学批判』 というマルクスの言葉の原点と言ってもいいでしょう。

 時間がないので今日はこれだけ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.09.26 16:44:55
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X