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カテゴリ:社会
今日は、四方を見渡しても、空に雲がほとんど見当たらないいい天気であった。調べてみたら、ちょうど104年前の今日は、旅順港に配備されていたロシア旅順艦隊に日本海軍が奇襲攻撃をかけて日露戦争が始まった日なのだそうだ。 それからSF作家のジュール・ヴェルヌや、三菱の創始者である岩崎弥太郎の弟 弥之助、おっぺけぺ節の川上音二郎、さらにはなんと、ジェームス・ディーンの生れた日でもあり、逆に、歌人の長塚節や、ロシアの有名な無政府主義者であるクロポトキンが亡くなった日でもあるらしい。 別に、福田氏の愛郷心を疑うわけではないが、地方政治から国政への階段を三段跳びのごとくにとんとん拍子に駆け上がってきた人が、いきなり地元にUターンして、わずか人口15万人足らずの市の市長選に立候補するというのは、やはりいささか異常な事態のように思える。 こういう自治体の首長選で、必ずといっていいほどに一方の陣営から持ち出されるのが、「××××には、中央の政府や政治家との太いパイプがあります」 というような宣伝文句である。たしかに、いろんな人脈や関係というものは、ないよりはあった方がいいに決まっている。しかし、いつも思うのだが、そもそもそれって、そんなにおおっぴらに言っていいようなことなのだろうか。 そういう主張を聞くと、なにやらお馬鹿な子供の受験に悩んでいる両親とかに、「奥さん、奥さん、私、あそこの理事長と太いパイプがありまんねん。ここは、ひとつ騙されたつもりで、私に任してくれまへんか」 (なに弁だろう) というようなことを持ちかけて大金をふんだくるといった、不逞の輩の話などを連想してしまうのだが、どんなものだろう。 つまり、自分は中央と太いパイプがあるといったことを選挙で誇示する人は、自分が市長とか知事とかになったら、国や中央の政治家からひいきしてもらえますよ、と言いたいのだろうか。いやいや、いくらなんでもまさかそんなことはあるまい。 「公明正大」 なる国の政府が、かりにも地元の市民や県民の多数から支持された市や県の正当な代表者が、どんな立場を取っており、どこの政党から支持されているかだとか、いわんやその人と個人的に 「太いパイプ」 があるとかないとかによって、差別や贔屓をするはずはまさかないだろう (と思う)。 しかし、たかが一地方都市の市長が国の言うことを聞かないからといって、市庁舎建設の補助金を打ち切るというようなやり方は、いかがなものであろうか。そういうことを国が堂々とやるようでは、大手一流企業による下請けいじめや、流通業界による運送業者いじめ、一部派遣業者による労働者への不当なピンはね行為など、はたして非難できるものなのだろうか。そこのところは、おおいに疑問である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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