イブの病気。
「心臓肥大症です」 と獣医に告げられ。絶句しました。「・・・それは死ぬと言うことですか」「今すぐとは言いません。 でも このまま肥大が続けばいずれ死にます」実感がわかず、黙り込むしかありませんでした。獣医の言うには、人間でも「スポーツ心臓」という症状があって激しいスポーツを続けると 酸素をより多く運ぶために心臓が肥大するそうです。そして、肥大症の人間は、一般的に言って長寿は難しい、とのこと。同じことがイブの体に起きていました。小さいころ、成長期に走らせすぎたのです。お外が好きで、嬉しくて嬉しくてはしゃぐイブを 疲れるまで走らせてしまったからです。愕然としました。私たちの不注意でイブに重大な病気を招いてしまった。言葉は出ませんでした。獣医さんが「ほうっておくとかなり寿命は縮みます。特効薬はありませんがサプリメントと特殊なフードを続けることで ある程度の症状は抑えられます」とおっしゃったので、それ以来ずっとイブの食事は治療フードです。今も、毎日薬を飲んでいます。それでも、毎日凄く苦しそうに寝息をかきます。疲れやすくなったし、胸の辺りを触ると痛がります。胸の部分は明らかに胸郭が広がり、張っています。昨夜も寝ている間に苦しそうにうなり続け、両親は飛び起きて背中をさすりました。呼吸音に雑音が混じれば札幌の病院まで車を走らせる、と言いましたが幸い 落ち着いたのでそのまま様子を見ています。心臓は今も肥大化しています。そして肥大した心臓が 呼吸器官を圧迫しています。喘息のように呼吸にぜいめい音が混じります。月に一度の検診のため、母は車で4時間の距離の病院へ日帰りしています。信用できる獣医が この辺りにはいないからです。なにかあった時には、夜中も車を飛ばしました。それでも、イブはここまで頑張ってきました。小さな体で、一生懸命生きています。もうすぐ10歳。 本当によく頑張ったと思います。正直、あと何年、一緒にいられるかなぁと言う考えはよぎります。症状は悪化の一途をたどっています。でも、最後のそのときまで、家族みんなで一緒にいようね、と一日一日を大事にしていきたいと思っています。