活字中毒ですが。
毎日小説を読まない日はないくらい活字中毒です。でも、ここでは全く語っていません。それは、 人様には言えないような本を多く読んでいるからです。ワタクシはいわゆる「腐女子」なので一般の方が見たら目を背けたくなるような物を多く読んでいます。でも、活字中毒と言うからにはまともな物も読んでるんですよ。(たまに)で、その中で長いこと読み続けてる物なんかを語ってみようかと。すみません、今回飲み物全く関係ありません。いや、毎回飲み物片手に読みふけってはいますが。で。人生の中で一番多く読み返した本は茅田砂胡さんのデルフィニア戦記ですね1993年からずっと読んでいます。・・・・・もう14年にもなるの?!今 改めて発行年月日を見て 唖然。いやぁ、年取ったなと思う(爆)で。内容はファンタジーですよ。剣の世界のファンタジー。魔法は・・・出てこない・・・うん、あれは魔法じゃない。説明しにくいけど似たようなタイプとしては「グインサーガ」とか?とにかくですね、人間描写がしっかりしてる。世界観もきっちりしてる。そしてそれをちゃんと登場人物に語らせてるから、よくある作者自己完結型の「やっちゃったもん勝ちファンタジー」ではありません。(最近のライトノベルズには上記のパターンが多くてうんざりします。)ファンタジーとしてはお堅い・・・話???いや、ノリはもう楽しいんですけど。話はものすごく大雑把に言うと、国を追い出されちゃった王様(庶子)と偶然違う世界からおっこって来ちゃった自称「元男」の美少女が出会ってあちこち巻き込んで国を取り戻すお話なんですよ。・・っていうとそれこそよくある「ライトノベルズ」なんですが。なんて言えばいいんだろう・・・・。アニメになる感じでは決してなくて、どっちかというと映画の題材になるような。登場人物の良さ と、描写と、会話のすばらしさでグイグイ引き込まれます。っていうか、もう登場人物だけですべて。最高にイイ。結局のところ、「人間としての質」とか「正義」とかそういう陳腐な言葉では言いたくないけど、そういうことを強烈に感じさせるお話です。こういうまっすぐな人間ばかりなわけないのはわかるけど、作者も「こんなまっすぐな人たちばかりだなんて何かの奇跡」「宝石みたいな人達」「こんな人たちは他にはいない」と作中で何度も主人公に言わせます。理想なんですよ。 理想郷。そしてもちろんそれに相対する勢力もある。裏切りもあるし駆け引きもある。でもこの本ではそこがメインじゃない。人物たちの素晴らしさ。 それに尽きる。そのおかげでまだシリーズは続いてるわけですよ。そう、この話、「デルフィニア戦記」としては全19冊+外伝2冊(新書版。文庫も出てます)で一応終了していますが。その後別シリーズ「スカーレットウィザード」(全5巻+外伝一巻)「暁の天使たち」 (全6巻+外伝2巻)と続いて、今は「クラッシュブレイズ」 (8冊出て未だ継続中)をやっています。デルフィニアの登場人物が出るのは暁の天使たちとクラッシュブレイズですがあいだのスカーレットウィザードを飛ばすと訳わからなくなるので順序はきちんと守って読みましょう剣の世界なのはデルフィニアだけです。他のシリーズからはSFになりますね。でもデルフィニア読んだ後なら絶対その後の本は読みたくなる。だからこそこんなに長い間続くんです。むかし、最初に大陸書房でやってた時代にちらっと読んで集めるか迷ってるうちに大陸書房がつぶれて(笑)もったいないなぁと思ってたら 中央公論社のC☆NOVELSで復活したので(復活というか別物に書き直し)今度こそ!と思って飛びついてからもう14年か・・・。たぶんその間に20回は読み直してるな(笑)20時間くらいかけて一気読みとか。そう、読み始めると絶対最後まで止まらないの。次はっ? 次!! って調子で。でもまぁ、取りあえず終了しているデルフィニアで、ちょっと始めてみませんか?知人に三巻まで貸して薦めたら 残りを最終巻まで大人買いしてました(笑)はまること請け合い。