その後のぽん太
数日前,妻と話し合った。もう,ぽん太に朝起こして,ピアノをやらせるのはやめよう。また,夜食事の後,ピアノを急かせるのはやめよう。そして,ピアノのレッスンをやめなさいというのもやめよう。ぽん太は,ピアノが好きだといっている。ならば,親にいわれなくても,練習をする筈だ。そんなことも決めてから,朝,ぽん太が寝ていても,妻は起こさない。ぽん太は,当初戸惑ったようだった。しかし,誰にいわれなくても,起きて練習をする。夜も誰にもいわれなくても,防音室に行っている。次に勉強について,妻と話し合った。とにかく,夜は,勉強しなくても早く寝かせよう。早寝,早起きの習慣をつけさせ,勉強する,しないはぽん太の意志に任せたい。家庭は,休息する場所であり,憩いの場所である。勉強する意志がないものに,叱って勉強させると親子関係が崩壊する。健全な親子関係がまずあるべきである。こんな経緯から妻はピアノについてはほん太にいわなくなったが,勉強については,まだぽん太太にいうことがある。そして何度でも言う。「もう,いうな。」とたしなめている。ときどき,ぽん太にいうことがある。「おばあちゃんは,おとうさんに勉強しろと言ったことはなかった。おとうさんは,自分の意志で勉強したぞ。」