金木犀の香りに誘われ
ひとり、もしくは気心の知れた人と しっぽり飲みに行く小さなバーがある。覚王山バーである。今夜も 接待飲みのあと(接待飲みって 結構飲んでも酔えない・・・)自宅の一駅手前でタクシーを下車し、どこからか漂ってくる金木犀の香りに 酔いしれながら 闇の中に浮かんだ橙色の灯りを目指して坂を登る。ほとんど愛想がないといっていいほど そっけないくらいの応対が実は気楽であり、1日の疲労をアルコールの魔力とあいまって癒してくれるのだ。二十歳のくらいから ひとりで ふら~と飲みにいくのが好きだ。だいだい 居心地のいい店は 優しいスタッフがおり、適度な距離感を保ちながらも ほんの時折遭遇するたちの悪い酔っ払いから さりげなく守ってくれたりする。お酒との時間は ほんの一瞬のようで 永遠な感覚に囚われる。”ああ、一生酔っぱらっていたいなあ” ココロのなかでつぶやきながら終電で帰ってきた人達でまたしても込み始めたバーを 後にする。 帰り道も また 金木犀に抱かれるような心地で すこーし冷たくなった夜風を受けながら 歩いて帰った。明日もがんばろー☆ヾ(*≧∇≦)おやすみいーっ(≧∇≦*)ノ