カテゴリ:理科
酸・塩基ができない場合。
つまづいているところは 1、組成式がかけない。つまり塩の概念が分かっていない。 2、濃度計算ができない。 3、イオンが分かっていない。 高校化学の教え方(日本化学会)によると、アレニウスの酸・塩基の定義は古典的にすぎるので、ブレンステッド・ローリィの酸・塩基の考え方で勧めたほうが良いとのこと。 つまり酸はプロトンを放出し、塩基はプロトンを受け取るという定義。そうしないと水が酸にも塩基にもなることが理解できないし、アンモニアが塩基になることの説明ができないから。 アレニウスの酸・塩基ってさ、化学じゃなくて化学史だよね。 ルイスの酸・塩基の定義、孤立電子対の授受については、酸・塩基の単元でやるよりも遷移金属をやるときに錯体の学習でふれたほうがいいかもしれない。そもそも電子式を書けるように訓練するのに多少時間が必要だし。その割には大学入試の扱いは軽いので(必須ではないので)、そしてやはり近似的な話にしかならないので、実用上の有用性は高いけれど優先順位が下がるかも。 それよりも定義を拡張すると酸・塩基と酸化還元が同じになってしまって、混乱するので好ましくない。まあ、大きい目で見れば似たようなもんなので、そこを聞いた質問はいい質問だ。 組成式、イオンは復習しないとまずい。無機化学の金属に突入したときにおそらく必ず引っかかる。なぜなら金属は単体でないときは”ほぼ”陽イオンになり、共有結合する例はまれだから。イオンは重要。 あ、でも配位結合を共有結合とみなすと、錯イオンは共有結合しているか。ぼそぼそ。 えーと。だから、 1、イオン、組成式の復習 2、指数法則の演習とpHの計算 3、モル濃度の復習と演習 4、中和のときは ”かもたい 価数×モル濃度×体積” 水素イオン濃度(水酸化物イオン濃度)は ”かもでん 価数×モル濃度×電離度” が区別できるように教えたあとで演習が必要。 とりあえず、寝る。ヨシ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.10 01:00:13
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