テーマ:中学校って・・・(602)
カテゴリ:理科
地震の振動の様子から、震源地までの距離を求める問題があります。
地域によっては頻出です。ただ、不思議なことに高校で地学を選択できる学校はまれなんです。よほど都会でないと無理ではないでしょうか。 で、例えば先日の駿河湾で起きた地震を例にとります。 震源地からの距離を伊豆と千葉でざっくりみてみましょうか。 震源地と伊豆と千葉の位置関係はざっくりとこんな感じ。 地図の左下で×印が駿河湾の震源地。 中央の★印が伊豆。 右側の★印が千葉です。 つまり伊豆は震源地に近く、千葉は震源地から遠い。 大雑把に伊豆は震源地から50km、千葉は震源地から200kmとしましょう。 地震には二種類の揺れがあります。 一つ目はちまちまと足が速いけれど、大して揺れないP波くん。青です。 二つ目はどしんどしんと走るのでゆっくりだけど揺れが大きいS波くん。赤です。 同じところを同じ時間にスタートしますが、遠くまで走るほど二人の間の距離が開いていきます。つまり、P波くんが通り過ぎてからやっとS波くんが来るということ。この二人の”時間”の差が「初期微動継続時間」です。 問題では二箇所の初期微動継続時間と距離、つまり4つの数字のうち、3つは明らかにされていますが、一つは分かりません。分からない数字をXとおいて、呪文を唱える 伊豆・千葉、伊豆・千葉、秒・秒、キロ・キロ あとは内積=外積、つまり二つ目の呪文 内内、外外(うちうち、そとそと)を唱えてxの式を出したら単純な計算問題になります。 これだけでは対応できない問題もたまに出るかもしれませんが、公立高校入試ならこれでほぼ対応可能です。 問題はグラフから時間や距離を読み取れない人がいる、ということ。 横軸が時間で単位が秒、または時刻。 縦軸が震源地からの距離で単位はkmです。 あんまり震源地が近いと怖いよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.30 21:09:06
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