カテゴリ:お仕事
生徒さんが職員室前でうろうろ。どうやら質問があったようですが、他の生徒さんに先を越された様子です。
「あの子はいいなあ。色々な先生に可愛がられて。僕も先生に可愛がられたい。どうしたらいいんだろう。」 苔「えーと。先生目線で理由を教えたらいいの?」 「はい。教えてください。」 苔「そうね。すさまじい努力をしているのを先生方もご存知だからじゃない?そんなに頑張っているのなら教員としても応援してあげようと思うみたいよ。 でも、私にはあなたもすごく可愛いよ。理由はそれぞれ別だけどね。」 本当はそういうことを言っちゃあいけないのですが、一応教員側としても「可愛い生徒さん」はいます。可愛くても可愛くなくてもプロなので、必要なときに助けますが。そして、人間なので「可愛い理由」はそれぞれ先生方によって違います。 こういう立場になってみて初めて分かったこと。 特に授業中に目立った発言をしたり、すごく学業が優秀だったりしなくても、頑張っている生徒さんはちょっとした提出物を見たり、答案を丁寧に分析したりしたら分かります。もてる才能以上に結果を出してくる生徒さんの場合には宿題のやり方一つでもすごく工夫があって違います。 そういう工夫ってクラスメートからは見えないから、工夫をしている生徒さんを褒めたりしても、えこひいきに見えることもあるみたいですね。 すごくいい工夫の例。 ☆授業中に感じた質問をノートに書きとめてある。質問の答えも書いている。 ☆授業の単元ごとに大きな見出しをつけてある。 ☆小テストを無くさないように授業の流れにそってノートに貼ってある。 さらに、試験前に苦手な小テストをコピーして復習している。 ☆数センチ隙間を空けておいて、後で気づいたことを書き込んでいる。 ☆授業でならったことで小テストで間違えた項目に印をつけて弱点を分析している。 こういう工夫をしている生徒さんの場合には授業中の理解が弱くても、テストまでには実力をつけてくるみたいです。 私も生徒さんを見習ってノートをつけています。 板書ノートを作っているのですが、A4を横長に使い、真ん中に板書予定を書き、両脇を数センチあけてあります。 左脇にはその日に教える予定を書きます。およその時間も書き込みます。 基本的に赤黒2色でノートを作りますが、青い線で授業中に質問する項目を印をつけておき、生徒さんをあてて聞きます。 右脇には生徒さんから受けた質問や、授業をしていて生徒さんがひっかかったことをメモしておきます。 ひどい授業だった、と反省した日にはあらためて一ページ反省を書いてみて、次の授業でフォローする指導案を書きます。 ただ、私のノートはひどいです。私にしか分からないようです。 病欠したときなど、私の板書ノートをコピーして渡すのですが、あまりにも分からなくてクラスメートのノートを見せてもらったと言われました。 あれ?ノートの話になっちゃった。 ちなみに私が可愛いと思う生徒さんは学力の良し悪しに関わらず反応がある生徒さんです。雲をつかむような状態になっているときに「そこは分からない」と教えてくれると涙がでそうに嬉しくなります。だから、聞きにきてくれる生徒さんは私にとって神様です。聞きに来れるというのは素晴らしい学力ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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