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カテゴリ:歯列矯正
久しぶりに、長女の歯列矯正について。
長女の場合、噛み合わせもずれていたので、顎を広げて永久歯の生えるスペースを確保する以外に、全体的に前にずれている上あごの歯を後ろに移動させる必要があった。
でも、全体をそろえるのは乳歯が全部永久歯に生え変わってからなので、まず6歳臼歯を後ろに移動させる装置を入れた。その後は、歯が元の位置に戻らないように保定装置を入れて、永久歯が生えそろうのを待つ。因みに6歳臼歯は一番奥の歯ではなく、12歳を過ぎたら12歳臼歯(第二大臼歯)というのが生えてくるそうだ。
この保定装置を入れた後、先生からお話があった。先生曰く、長女は下顎の発達が遅い(弱い)のだそうだ。
「普段、口を開けていることが多くないですか?」
はい、そうです。きゅっと閉じていることは確かに少ない。
ここで、ちょっとしたテストがあった。舌をぐっと持ち上げて、上顎にピタッとくっつけるというのをやってごらん、と言われて…何と、長女はこれができなかったのだ
この日はかなり長いこと練習して、舌の先を上の前歯にくっつけるところまでしかできなかった。
先生 「『何でこれくらいのことが出来ないの?』って思うでしょ?でも、最近多いんですよ。」
驚いている私に先生が説明してくださった。長女は舌が常に下がっているので、自然に口が開いてしまうということ。この状態は下顎の筋肉の発達に影響すること。長女の下顎の発育が遅い一因であること。そして、舌を正しい位置に置く習慣と、食べ物を飲み込む時の正しい舌の使い方をマスターしないと、矯正しても歯並びやかみ合わせが元に戻る、或いは乱れる可能性があること。
この日から、地道な舌の訓練が始まった。舌をぐっと持ち上げて上顎につける、というのはすぐにできるようになった。食事の時も、毎回、5口ほどは舌を正しく使って飲み込めているかチェック。
問題は、トレーニングしていない時。意識しないとすぐ下がる。いままでやってきたことを急に変えるのは難しい。でも、自分で決めたことは諦めずこつこつ努力をする長女。
今は、月1回の検診の時のテストは完璧。後は普段の生活で習慣づけるのみ・・・でもこれが一番難しい。
先生 「お母さんは普段口を閉じている時、舌はピタッと上顎にくっついてますね?無意識にできる人には何ともないことですが、舌が下りている習慣のある人は、これがとても難しいんですよ。『舌が重い』んですって。顎がとても疲れるんですって。」
先生のお話では、小さい時に鼻炎などで口呼吸の習慣がついてしまった子や、常に何かを吸っていた子に多く見られるという。長女は、3歳半くらいまで指吸いをしていたからそれが原因かも知れない。
長女の場合、喋る時も舌が下がるということはなかったけれど、中にはそういう子もいる。そのまま大人になった人の例として、先生はお笑い芸人のたむらけんじさんを挙げていた。
恐るべし、舌の力。顎の発達や歯並びにも大きな影響を与えるだけでなく、見た目の印象にも深く関わってくる。
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