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2024.07.29
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カテゴリ:本と映画


「月はどっちに出ている」(崔洋一監督、日本、1992年)。

狂乱を極めたバブルが終わろうとしていた頃の東京を舞台に据え、在日コリアンのタクシー運転手とフィリピン人ホステスとの恋愛を軸に、ワケありタクシー運転手や外国からの出稼ぎ労働者、ヤクザなど、さまざまな世界の人間模様を、時にコミカルにえがいたヒューマンドラマ。

(あらすじ)
同級生が経営するタクシー会社で運転手として働く在日コリアンの忠男は、ある日、関西弁を喋るフィリピン女性、コニーを乗せる。向かった先は、たまたま忠男の母親がママをつとめるカラオケパブ。
コニーに惹かれた忠男は彼女のアパートに押しかけ、半ば強引に同居。このことを快く思わない母親に揺れる忠男に、コニーは一緒にフィリピンに行くことを提案する、、、。

先ごろ亡くなった、大阪出身の作家、梁石日(ヤン・ソギル)の自伝的小説「狂躁曲」の映画化。
事業に失敗して夜逃げした若かりし梁は、各地を転々としつつ多くの職に就くが、その1つがタクシー運転手で、行きつけのスナックで運転手という職業がら得た悲喜交々(ひきこもごも)を飲み仲間たちに語っていたところ、そこに居合わせた出版社の編集員に興味を持たれ、執筆をすすめられて書いたとか。

コニーをはじめ、登場人物全員が「強過ぎる」個性の持ち主なのに市井(しせい)の日常にスンナリ溶け込んでしまうリアリティがあるのは、原作がフィクションに基づいた物語であることと関係があるかも知れない。

なお、映画タイトルの「月はどっちに出ている」は、生きる指針を失い道に迷った者への風刺ととらえてよさそう。
人間誰しも、おのおのの背景を抱えつつ、バトルしたり、喘いだり、這いつくばったりしながら、つまり大いに道を誤りながら、でも、生き抜いていくのだ。

逆境にも負けないバイタリティと共に、人生のほろ苦さをも与えてくれる映画(写真の出典、allcinema)。





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最終更新日  2024.07.29 13:54:25
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