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カテゴリ:家族
主人が仕事を調整してくれたお陰で今日、朝から実家へ行くことが出来た。
父がうつ病になりかけているとの診断が出たのだ。 真面目に仕事ばかりしてきた父だから、うつ病になるかも知れないと思ってはいたが・・・。 何もする気が起きないという言葉に何か引っかかるものがあり、主人に相談したら昨夜も遅くまで仕事をして明日の木曜日(定休日)に仕事をするよう調整してくれたのだ。 私は明日から四国人権同和教育研究大会のため、高知へ二日間参加することになっている。 今日しか時間が空いていなかった。 こんな時、本当に頼りになる主人である。黙っていても私のために何が一番いいか考えてくれるのだ。 もったいないほど私は幸せだと思う。 「お前のおもりは、俺しか出来ん」そう言った主人のプロポーズを何度も反芻している私がいる。 実家へ行くとなると兄の飼っているコーギー犬ももちろんお供である。 案の定、父はたいそう喜んでくれた。 そして、私たち夫婦に色んなことを話してきた。 「甘えられるのはお前達しかいないんだよ。迷惑ばかりかけてすまん、本当にすみません」 なんという他人行儀な言い方だろう。私はちょっと寂しくなった。 「お父さん、私たちは今までお父さんに甘えてきたのよ。これからはお父さんたちが私たちに甘えてくる番でもいいんじゃない?迷惑だなんて思ってないから安心して」 そう言ったら主人が 「お父さん、俺に甘えてくれる時がやっと来たと思って嬉しいです。俺に出来ることなら何でもしますからね」と付け加えてくれたのだった。 父は工場で車の解体などもして、スクラップを集めていた。銅線などを整理したいとのことで、資源屋(古物商)に軽トラに載せて持っていった。すると、かなりなお金になった。 父は今までコツコツとこうして家族のために働いてくれたのだ。 それを思うと胸が詰まった。 主人に手伝ってくれたお礼だと5万円もくれた。 受け取れないと断ると、 「甘えさせてくれたからだよ、遠いところから来てくれて燃料代も高速代もかかるのに本当にありがとう」と言った。 母も「もらっておいて、お父さんの気持ちなんだから」と促してくれたのでお言葉に甘えることにした。 父も少しずつ片付けが出来ると分かって安心したようだ。 うつ病の薬も2週間ほど服用するという。 単純で能天気な私の単細胞を分けてあげたくなった。 なるようにしかならない。そんな風に父が思ってくれれば・・・ 父の心情を思いながら帰路に着いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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