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カテゴリ:家族
一度は実家に帰った父であるが、やはり体力と気力の衰えを如実に感じたようである。そのうえ、うつ病にもなり、新たに不安を抱えてしまった。
そこで、又、私の近くに来たいと言ってくれたのだった。 思えば、主人は遅かれ早かれこうなることを予想していた。 だから、思ったより早かったことが私にとっては嬉しかった。 そして、主人の友人にも頼み、私もいくつか不動産屋を廻り、今度は日当たりの良い平屋を探していたのだった。 運良く、主人の友人が見つけてくれて先日、私たち夫婦は下見に行った。 玄関も広く、庭があり、部屋も畳が三部屋。その上に台所。廊下が広くて物置もある。トイレもオフロもリフォームされていてお店の近くである。 買い物にも便利なのだ。家庭菜園も直ぐに出来る。犬を飼おうと思えば飼えない場所でもない。 早速、父に報告すると声のトーンが落ちた。 「今更、どのツラ提げてお前達のところに行けるのかなぁ、情けない父さんでごめんよ、本当にすみません」 父の心の中は心配でいっぱいになっている。 この先、仕事も出来ない体でちゃんと生活が出来るのだろうか?そんなことばかり考えて悩んで落ち込んでいるのだ。 年金で充分とはいえないまでも都会とは違うのだから普通の生活は出来るはず。 そこまで考えて家も探したのに・・・ 私の言葉では父の心が動かない。どうしたものか? 今日は朝から私の方がどっぷりと落ち込んでしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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