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カテゴリ:家族
明日は衆議院選挙の投票日。
息子は必ず選挙に行く。 今回は姑であるバアチャンのお見舞いが優先だったようだ。 個室で入院、治療中のバアチャンを見舞いに行くと 「バアチャンはね、不在者投票を病室でしたんよ」と得意げに話していた。 孫に会えるのが嬉しかったのだろう。夕食もしっかりと食べて「バアチャンは元気になるからね」と笑顔だった。 姑は悪性リンパ腫を患い、そのうえ肺塞栓症を併発して一時は危篤状態になった。 抗がん剤の治療が始まり、副作用で白血球が標準の1割まで減少し面会が規制された。感染症から守るためである。 やっと日常の動作が許可され、面会は消毒、マスクなど規制はあるが話は出来るようになった。 少しではあるが、肩の荷が軽くなった。洗濯物を持ち帰り、病室で他愛のないことを話し、面会終了の時間まで姑の世話をする。 「母さん、いつも大変だな、でもな、親父には出来ないことだと思う。バアチャンの世話、悪いけど頼むよ」 私の肩を軽く叩いて言った息子の言葉が暖かく響いて胸が熱くなった。 病院から帰ると明日の選挙の話で盛り上がった。 息子もかなりシビアに考えているようだ。 そうこういいながら 「結局、政治家なんて同じ穴の狢だらけかも知れないんだよ」「そうそう、底の方では同じ考えに繋がってしまうのがオチかもね」 いつの間にか大人になった息子と政治の話が出来るようになったことが冷たい冬の雨の夜の出来事となる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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