『あたりまえ』
「あたりまえ」あたりまえ こんな素晴らしいことを みんなは何故 喜ばないのでしょうあたりまえであることを お父さんがいる お母さんがいる手が二本あって 足が二本ある 行きたいところへ自分で歩いていける手を伸ばせば 何でも取れる 音が聞こえて 声が出るこんな幸せが あるでしょうか しかし 誰も それを喜ばないあたりまえだと 笑ってすます 食事が食べられる夜になると ちゃんと眠れ そして また朝が来る空気を胸いっぱいすえる 笑える 泣ける 叫ぶことが出来る走り回れる みんなあたりまえのことこんな素晴らしいことを みんなは決して喜ばないそのありがたさを 知っているのは それを失くした人たちだけなぜでしょう あたりまえ (作・井村和清)遺稿本「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」より骨肉腫の為に右足を膝から下で切断、のちに肺に悪性腫瘍が転移したことにより若くしてこの世を去った医師·井村和清が家族に対する思い等を綴った遺稿(原題は「ありがとう、みなさん」)。「私の心には三つの悲しいことがあります。一つめは、どうしても治らない患者さんに何もしてあげられない悲しさです。二つめは、お金のない貧しい患者さんが、病気のことだけでなく、お金のことまでも心配しなければならないという悲しさです。三つめは、病気をしている人の気持ちになって医療をしていたつもりでも、本当には病気をしている人の気持ちにはなれないという悲しさです。ですから、私は皆さんに、患者さんに対してはできる限りの努力を一生懸命していただきたいのです」(徳田虎雄「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」のまえがきより)このところの落ち着きない空模様・・・窓から見える山も、秋から冬へと衣替えのようだ、寒さだけが身にしみる、忘れていた感覚が戻ってくる。暖かくなるまで、じっと我慢の季節、それでも季節は巡っていく・・・・○寒さとともに、痙性や痙縮が強くなってくる、どこもかしこも引きつれる感じがする。○朝目覚めると、肘膝が曲がって固まったようになり、伸ばすのに痛みを伴う。○上肢・体幹(胴体)部のリハビリを増やしたためか、引きつれ感が強い。 しかし、これがないと動きに繋がらないだろうから我慢しよう。○相変わらず、トランスが上手くいかない、少しでも効率よくこなすために頭を使う。 少しずつは良くなっているがトイレと風呂は、気が進まない。○息子の補助には、いつも感心する。座位で向かい合って立つ息子の両腿にパンチ練習していると、たまに打った瞬間に、腿で押し返す。当然バランスを崩して後ろに倒れるが、倒れきる手前で私の手首を握り、 起きあがれるすれすれのところで止めて、はい上がるまでいじめてくれる。上手く力をコントロールしてくれる。立位も、脇の下に両手を差し込み、膝で膝をロックし立たせてロックをはずし立位維持させ、力が抜けてくると膝抜け寸前で止め、完全に抜けると再度引き上げる、それを何度か繰り返す。なるべくギリギリまで負荷がかかるようにコントロールしてくれる。○寒さ対策のために、ユニクロのヒートテックなるものを購入、薄くて暖かい(ような気がする、温感が鈍いので)。 足先を触ると以前より暖かいし、足の色も良い。ついでにパジャマもフリースに変えたが、朝起きると浮腫や冷えが少ない。 ユニクロさんにお願いして、障害者割引して欲しい、海外で宣伝用にタダで配布するのなら日本の障害者にも気を遣って欲しいものだ。○仕事上の勉強をしていると、気がつくことがある。書籍やネットから得るリハビリの情報も気をつけないと誤った認識をする場合がある。必要な説明が抜けていたり、部分だけを取り上げて重要に関係する部分が抜けていたり、画像だけ見て、安易にまねだけ しても同じ効果が得られないものと、多々見かけられる。たとえば、足を伸ばし座位を取り背中を伸ばしているように見えていても、目的によっては、背中のどの筋肉を使うのか、脚の向きは、つま先は、力の入れ方はなどのこまかい動作を要求されることも あることもあり、漠然と形だけをまねるだけではいけない場合もある。やはり、プロに見てもらったり助言してもらうことも必要 だと痛切に思う。 photo by<>