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2016.06.06
カテゴリ：┌ 詩
中指の内側
中程が肺のツボ 付け根が心臓のツボ 病床の父の中指を、そっと押す 深く深く呼吸しながら しっかりと床に着けた両方の足の裏から 地球のエネルギーが 私の身体に流れ込む それは私の指先から、父の指へ 私の掌から、父の掌へ 父の肺に届け 心臓に届け 途中で、ふと気が付いた 私が一生懸命に送り込もうとしなくても 父は必要な分だけ、自分でエネルギーを吸い込む ストローでジュースを飲むように 私は、ただただストローになる 父は私の体をストローにして 地球のエネルギーを吸い込む 時が穏やかに流れる 私にできるのは 傍らにいて、手を繋ぐこと この安らぎは なんだろう お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2016.06.06 16:05:41
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