カテゴリ:┌ 思うこと・感じたこと
母は
舟の一族だろうか。 こころもち傾いているのは どんな荷物を 積みすぎているせいか。 吉野弘 母と舟。「荷を運ぶ」という共通の性質をそこに感じると詩人は言う。母と舟をつなぐもう一つのものがある。海。ここにも母が含まれる。そして海は「産み」に通じる。だが詩人は、字の構成や音の類似以上に、母という字の傾きに引かれる。(後略) 9月10日付け朝日新聞「折々のことば」より 母という字。 活字だとわからないけれど、手書きで書くと、確かに一画目の横線が右下がり。 横線は若干右上がりが基本なのに。 2本の縦線も傾いていて、なんとも頼りない四角形。 でも五画目の横線が加わると、傾きながらもバランスが取れる。 母…荷物を積みすぎて傾きながらも、バランスを取りつつ漕いでゆく舟かぁ…。 思い当たる節もあり、なるほどなーと思いました。 ******* あの子は魚と絵が好きだからそれでいいんです。 さかなクンの母親 (前略)毎夕母にタコ料理をねだり、水族館で水槽にかじりつき、魚屋では魚を丸ごと一匹買ってもらう。それを観察して絵に描く。「すごい、飛び出て泳ぎ出しそう」と叫ぶ母と感動を共有できたことが“魚学”の道につながった。もっと勉強も、と担任に告げられた時の母の返答。(後略) 9月7日付け同上より さかなクン、大好きです。 こんなお母さんだったんですね! いいなぁ、いいなぁ、さかなクンのお母さん✨ ******* 言葉には力があります。だからこそ、穏やかに話す人になりましょう。 郡美矢 (前略)激しい声は人を圧し、ひるませる。よどむ言葉、ためらいがちの言葉、たどたどしい言葉のほうが、滑らかに流れる言葉より、ときに多くを伝える。国際手話通訳者として活躍する牧師の「あなたは見えないところで愛されている」から。 9月11日付け同上より 「よどむ言葉〜ときに多くを伝える」は、実感として本当にそうだな…と思います。 この方の書かれたものを、もっと読んでみたいと思いました。 【訂正】郡美矢(こおり・みや)さんのお名前を、はじめ間違えて都美矢さんと書いていました。失礼いたしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.09.12 01:12:17
コメント(0) | コメントを書く
[┌ 思うこと・感じたこと] カテゴリの最新記事
|
|