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昨日のブログの続きです〜。
ドラマ『お母さん、娘をやめていいですか?』に出てくる母・顕子(斉藤由貴)と祖母・玲子(大空眞弓)の育った時代について考えてみました。 ドラマの設定では、美月(波瑠)25歳、顕子50歳。 その他の人物の年齢は不明なので、ここでは玲子を75歳と仮定します。 二人とも早生まれじゃないとしたら、顕子は昭和41年(1966年) 生まれ、玲子は昭和16年(1941年)生まれ。 玲子は終戦時に4歳。 戦中・戦後の混乱期の、生きていくだけで大変だった頃に、子ども時代を過ごしたんですね💦 一方、顕子が生まれたのは、日本の高度成長期真っ只中。 当時は核家族の中、夫は仕事一筋で、専業主婦が育児を担うのが主流だったように思います。 玲子世代は、自分たちが子どもだった頃には想像もできなかった物質的な豊かさを、子どもに与えることができた。 それだけに、子どもに対する期待(夢)も大きかったのではないでしょうか。 一面、自分ができなかったこと、してもらえなかったことを、子どもに託す部分も大きかったのかも。 また戦前の家父長制度を引きずっていた世代でもあり。 女より男が上、長男が一番大切。 「女に学問はいらない」という考えも残っていたし、会社の中でも男女の待遇の差が歴然としていた玲子世代。 私の母を見ていても、そういう中で悔しい思いをしてきたんだろうなと感じます。 (この悔しさが、私の母の行き過ぎた能力主義の一因でもあると思う…) 一方、男女雇用機会均等法が施行されたのが昭和61年(1986年)。 顕子が20歳のとき。 玲子の20歳の頃とは、大きく時代が変わってきました。 玲子が、顕子の弟より顕子に対して厳しくしてしまっていたのは、もしかして自分も兄弟姉妹の中でそうされていたのかもしれないし、自分ができなかったことを顕子に託そうとし過ぎていたのかもなぁ…と感じます。 でも顕子にしてみれば、玲子の期待に沿えず、最期まで「ダメな子ね」と言われる…。 顕子は、幼い頃から心に大きく空いていた穴を、美月で埋めながら懸命に生きてきたように思います。 美月に代わって顕子の心の穴を満たしてくれるのは、夫(寺脇康文)? 美月そっくりの人形ではなく、動物の人形を作ること? 何だってあるよ、顕子!まだ50歳だよー! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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