カテゴリ:┌ 思うこと・感じたこと
2年前に亡くなった実家の父。
言葉の最初が出づらい傾向がありました。 目をシバシバさせながら、 「あ、あのー、あのーですねー」と言ってから話し始める。 いつもではないけれど。 *** 父のお通夜・葬儀で叔父に会いました。 父の一番下の弟。 遠方に住んでいるため、会ったのは私が子どものとき以来だったけれど、全然そんな感じがせず。 話好きで、ちょっとズッコケていて(失礼💦)、とってもチャーミングな叔父。 いろんな話をしました。 その中で、どういう話の流れだったか、叔父が「僕、吃音だったんですよ」と言ったので、えっ?と思いました。 だって、その時の叔父には全くその名残りがなかったから。 仕事自体、大勢の前で話す仕事だったよね、叔父さん。 でも、なんだか詳しく聞けなくて。 父は治らなかったけれど、叔父さんは治ったんだな、とボンヤリ思いました。 *** 私が知っている父は、初めからそうだったから、何の違和感もなかった。 ただ、そうなんだな、という感じ。 言葉が出るまで多少間があっても、自然に待って聞いていました。 父自身は不便に感じたり、もどかしく思ったりすること、あったのかな? 子どもの前でも母の前でも、愚痴というものを口にすることがなかった父。 母には「お父さんは、なーんにも考えてなくてストレスがないから、白髪にもならんのだわー」なんて言われていたけれど(笑💦) *** 先日、映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を観た影響か、こんなことが断片的に頭に浮かびました。 父…いろいろな意味で華やかで激しい母とは対照的に、なんともつかみどころのない人でした。 でも、私が相手の言葉をわりと静かに待てるの、もしかして父のおかげかも。 父の「あ、あの、あのーですねー」という口調を思い出すと、今はただ、とっても懐かしい気持ちになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.08.12 17:45:51
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