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6月7日の朝にいきます

6月7日の朝にいきます

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2024年05月12日
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カテゴリ:母との確執
​​​​小学生だったころ、毎年の母の日にはお小遣いからプレゼントを贈った。
それは洋裁用のきれいな待ち針だったり、湯飲み茶わんだったり、自分としては一生懸命選んだつもりだ。

小3で確執が生まれてからも、ひとつの行事として誕生日以外にも母の日、父の日、敬老の日は贈り物をした。
ただ結婚で家を出た後、数年経って私は母の日にプレゼントを贈らなくなった。 なぜなら、
ある年、ハンドバッグしか持たない母に、両手が空いて楽だからとショルダーバッグを贈った時のこと。
母はそれと同じ商品をわざわざデパートまで探しに行き、こう言ったからだ。

「お父さんの誕生日に、あなたが贈った財布より安かったわ」。
父は社会的にそれなりの地位がある。安物は贈りたくないから派手ではないブランドものにした。
母へのバッグは、いろいろと迷ったが、色味が母がよく着る服に合うものを、
と考え、色や形を優先して決めたのだ。

もう何も贈りたくなくなった。

そして・・祖母が亡くなった年のこと。
私は当時住んでいたマンション傍の東急本店から、久々に母あてにとカーネーションの鉢を贈った。
どうして急に贈る気になったのかは覚えていない。
きっと鉢植えのスプレーカーネーションがとてもきれいで目をひいたから…。

その鉢植えを見せつけ、母が祖母に何を言ったのかは定かではない。
ただ想像はつく。 きっと祖母には辛すぎる言葉。

それからすぐに祖母は仮病で外科に入院した。 そのことは以前に記した通り。
仮病だったはずが、急に血圧が上がり、外科専門病院から内科病院へと救急車で転院し、
そこからは、転がるように悪化を辿り、この世を去った。

母の日のプレゼントは、それ以降、まったく贈っていない。
贈ろうかと思っても、心がブレーキをかける。
おばあちゃんがかわいそう・・と。

母の日以外なら、母の好きそうなものは贈る。
でも母の日には贈れない。
母はそのことを決して理解してはくれないが・・・。





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最終更新日  2024年05月12日 12時00分12秒
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