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6月7日の朝にいきます

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2024年07月12日
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カテゴリ:母との確執
​​​​​​水曜日の朝ドラで、主人公の娘が、返されたテストの点数を31から84に書き換えたシーンがあった。
それを見た瞬間・・・いきなり呼吸が苦しくなった。過呼吸だ。

ああ、もう忘れていたのに、忘れたはずなのに、蘇ってしまった60年も昔のこと。

小学生の時、母は返却された答案用紙を見て、点数が80点未満だと竹製のものさし
(定規)で私を叩いた。
「こんな点を取って! お母さんが笑われるんですからね‼」
鬼の形相で、バシッと腕や肩のあたりを叩く。
長々と説教をされ、抓られたこともあった。
平均点が65点くらいの難しいテストでも、誰もが90点以上取れるほど簡単なものでも、基準は常に80点。

徐々に私は点数の悪かった答案用紙を、学校に置いて帰るようになった。
でも、ある時それを見つけたクラスメートが担任に言いつけ、
担任に叱られてからは、考えたあげく、帰り道に破いてドブに捨てるようになった。

その時の後ろめたい気持ちは、今でも忘れられない。
悪いことをしているのは解っている。
捨てる姿を誰にも見られないように下校時間を友達とずらしたり、いつもは通らない道のドブを選んだり。

そのうち、答案用紙を前にすると、解っていても緊張で頭が真っ白になるようになった。
実力を発揮できず、母に叩かれることに、ただただ怯えるようになった時は、まだ11~12歳。
予習も復習もしたのに、答案用紙を前にすると、頭がこんがらかった。


朝ドラでは、翌木曜日に、主人公が娘に詫びるシーンがあった。
親だって、大人だって、間違うことがある。
いや、人は間違いを起こすまいと思っていても、咄嗟に間違った方を選んでしまうことはある。
この年齢になっても「いつも正しく」なんてあり得ない。間違っては学び、学んだくせにまた間違う。

大人になって、父が母を諭してくれた時、母は絶対に私に謝ろうとはしなかった。
自分の非を認めることは、プライドが許さなかったのだろう。

忘れようと思っていた、あれらの日々。そして実際、記憶の奥底に埋もれさせてもいた。
でも、ドラマのワンシーンで蘇り、また呼吸が苦しくなるなんて・・・。
しばらく唖然となって、自分がどこにいるのか、解らなくなっていた。






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最終更新日  2024年07月12日 12時00分12秒
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