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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8510)
カテゴリ:poem
『私たちの私へ』 彼には彼の問題があり、 彼女には彼女の問題がある. あなたにはあなたの問題があり、 私には私の問題がある. あなたの問題は、あなたが解決する事だし、 私の問題は、私が解決する問題だ. しかし、あなたの問題には、私が含まれていて、 私の問題にも、あなたが存在している. あなたにはあなたの人生があって、 私には私の人生がある. あなたの中に、わたしがいて、 私の中にも、あなたがいる. あなたの中の私は、私の中の私とは違うし、 私の中のあなたは、あなたの中のあなたとは違う. でも、私はもう、 あなたの中の私と、私の中の私が違うからといって、 悩んだり、怒ったり、言い聞かせたりしません. だからあなたも、 私の中のあなたと、あなたの中のあなたが違うからといって、 悩んだり、怒ったり、言い聞かせたりしないで欲しいと思います. 私が思っている私がここにいて、 あなたの中のわたしがいて、 彼の中にも、彼女の中にも、また、私がいる. いろんな私がいて、どれもみな私に違いない訳で、 どれが正しいんだって、決めるようなものではなくて、 それで、それでいいんです. それだけ、私がいっぱいいて、 それはもう、とても楽しい事ではないですか? 唯、私は、あなたの中の私に頓着しないし、縛られたりしないし、 彼の中の私にも、彼女の中の私にも、また、頓着しないし、縛られたりしないし、 実は、出来るなら、 私が思っている私にも、頓着しないし、縛られたくないと思っているんです. だから、私は、 私の中のあなたを、あなたに押しつけはしないし、 私の中の彼も、彼女も、彼達も、また、そうで、 でも、それは、まったく別々に孤立したものではなくて、・・・ 私は、私の生で、とても満足で、 あなたの生を賞賛するし、彼の彼女の生を賞賛したいのです. そういう事の中で、 私は、あなたと、自由自在に関係していくわけで、 認めもするし、うなずきもすれば、怒りもするし、突き放しも、 包み込みも、殴りも、蹴飛ばしも、抱きも、エトセトラ もする訳で、 やはり人間だから、 お互いに生きている訳だから、 ・・・ 彼に対しても、彼女、彼達に対しても、そうなんです. 唯、私が知っている私でも、 あなたが知っている私でも、 彼が知っている私でも、 彼女が知っている私でもない、 それらすべてを含みうる、 あるいは、それらすべての中にある、 それらのどれでもなく、 あるいは、それらのどれでもある、 そういう何かがあって、 それに従って生きていきたいだけです. いや、その何か、を探すために、 生きているのかもしれません. Copyright(C) 1977 HOKUSUI-SHA All Rights Reserved. ---------------------------------------------------------------------------- またまた、昔の詩作です。一気にノートに書きつけたもの。あの頃は若かった。しかし今も、同じように青虫です。ポエジーは、同じ事を繰り返すリフレイン。作品は誰のものでもなく、誰のものでもありうるものです。つくづく、そう思います。眠っていたものを光にあててやろうと思っています。 知り合いが、近所に開いた喫茶店です。今度、ライブをやらせていただこうかと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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