瑞牆山・大ヤスリ・ハイピークルート
5/25 須玉IC=22:30瑞牆自然公園5/26 瑞牆自然公園6:30=瑞牆山荘6:50…富士見平小屋…大ヤスリ取り付き9:05~9:50…大テラス14:00~15:00…富士見平小屋16:20…瑞牆山荘17:005月25日の夜発で26日に瑞牆山の大ヤスリ・ハイピークルートに行った。25日の夜から雨、26日の朝は風も強く寒く、心配していたけど快晴となった。難しかった~(-_-;) 4人で登るというのも馴れてなくてロープさばきに四苦八苦だった。1p目は相棒さんがリード。ボルトは古いものが大半で、数日前に机上の講習会を受けていた相棒さんは、古いボルトの怖さを散々言われた為か、かなり慎重、予想外の時間が。クラックは難なく登って、2~3m右にA0deトラバースするのに苦労していた。私はセカンドなのだから楽なはずなのに、なるほどめっちゃ怖い!それでも、クラックもA0トラバースも後のチムニーに比べればまだましなほう?後で後続パーティの人に聞いたら、もう少し下をトラバースすれば、足場もあるし、アンダーのホールドもあったんだそうだ。奥に行くと窮屈になるチムニーを相棒さんは外側をステミングでじりじり登る相棒さんはいつもと違って、「足がつりそう~!」と、かなり辛そうだ。チムニーから脱出した狭い足場で終了。私はチムニーから出るのが怖くて、ついつい奥に入ってしまって、身動きとれなくなってしまう。時間がかかってしまった。始めからステミングで頑張ればよかったんだヨ。とにかく思っていたより難しくて怖い1p目だった。2p目はフェイスを直上してトップ・リーダーがすいすいと登っていく。中が巨大な階段みたいになってる大きなチムニーをくぐると岩の壁に囲まれた不思議な空間「中庭」と呼ばれるテラスに出た。 庭木みたいに良い具合に緑が生えている。ここでほっと一息。下でさんざん待たされていた次のパーティーのガイドさんが追いついて、1p目や、これからの3p目の登りかたなど教えてもらう。陽気な外人のガイドさんは、もうここは5~6回目だそうだ。3p目はリーダーがトップで、私が2番目。壁にへばりつくような細い階段を登って、スラブっぽい所をちょっと上がって、広いチムニー。さすがリーダーはスイスイと登って、あっという間にチムニーに消えて行く。そのすぐ上がお昼寝にもってこいの大テラス。あぁ、私も早く大テラスに上がりたい。「アブミを用意しといて!」のリダーの声。早く上がれるものならば、アブミでも何でも用意しますよ、とチムニーに辿りつく。すぐ後を追いかけてきた後続パーティーのガイドさんが、「ここはネェ、フリーが面白いんダヨ。アブミなんてもったいナイヨオ」の流暢な日本語を聞きながらアブミをセット・・・それからが長かった。アブミに乗ったとたんに、左に振られて壁にぶちあたる。乗っては左壁にベチャ、乗ってはベチャと何回かやっているうちに、完全にパニックってしまった。なんでだ、たった2本のアブミが登れないなんて~!なんのことはない、ロープが左に延びているから、左に引っ張られているだけのこと。気がつくまで、かなりの時間がかかってしまった。緩めてもらって、直ぐ上のカラビナに掛けなおして、さあ!これで!疲れきった足でやっとこさ何段かあがると・・・あれ?でも最後が登りきれない?そりゃそうだ、カラビナからロープはずさなきゃ登れるわけ無いじゃん><。ジタバタしていると、左右のアブミがどっちがどっちだかわかんなくなって来た。なんで、左右で同じ色のアブミを買っちゃったんだヨー><。あぁ、もう、アブミなんて大キライだ。 クライミングなんて・・・(TT)私の後の2人の仲間は、ガイドさんの指導のもと、荷物をおろしてフリーで登り切って来た。2人とも、私がなんでそんなに時間がかかったのか不思議そうな顔。・・・すみません(-_-;)これでやっと4人が大テラスにたどり着けた、のはいいがもう14時。後続パーティーさん、ほんとにすみませんでした、私達はここから撤退です(TT)私には大テラスまでこれただけで嬉しいのだけれど、このルート実はここからが本番、なんだそうだ。つまりここまではほんのアプローチ!?そうこうしているうちにもう1パティーが大テラスにやってきた。「ココカラが楽しいいんだヨ~」とガイドさんが、40mの垂壁をアブミでジリジリと登っていくガイドさんの陽気なヨーデルと優雅な姿にいつまでもみとれていたかったけど、重い腰を上げて、登って来たのとは反対側へと懸垂下降1回で降りていく。あんなに苦労したのに、たった1回の懸垂でおりてしまうなんて・・・。下山しながら振り返ると大ヤスリ岩。もう、岩なんて大〇〇〇だ~!と心のなかで叫び続けていたのに、あの雄姿を見ると、また来たくなる。やれやれ。たっぷり時間をとってしまった私に文句の一言も言わず、辛抱強く待って下さった後続の方がた、暖かく見守ってくれてた(よね?)仲間さん、ほんとうにありがとうございました。