シエスパ温泉施設爆発事件~分析~
もうあの事件から4日経ちますが、やっと分析の材料が揃ってきたのであの事件を分析したいと思います。ちょうど事件の起きた日に会社の人たちと静岡へ慰安旅行に行っていたもんで、ニュースみてビックリですよぉ会社の先輩とかと色んな予想してましたけど、、、その時は『爆発』とだけあって何で爆発したか言ってなかったんですよね結局『ガス爆発』だったみたいですね。その時に立ててた予想は、、、1.燃料漏れによるガス爆発 → 温泉施設で温泉を温めるのにガスを使っているか不明。2.安全弁の動作 → シエスパ現場が水で濡れた後がないので×。 また、施設が吹っ飛ぶような圧力で吹かせる安全弁なんか普通使用していないので×。3.地下メタンによるガス爆発。 → 最も有効。しかし、普通ガス漏れの可能性があるところにはガス検知器を設置する。ガス検の不動作とまぁ 大体合ってましたねあ・・・そういえば、さっきから偉そうに予想たてたりなんかしてますけど自分の職業は技術系なんです。初めて 仕事の内容話しますけどボイラを使用しています。今の職場では臨界圧力の貫流ボイラを使って蒸気を作り、その蒸気であるものを作っています。まぁ 自分の職業の話しはここら辺にしといて、、、分析に戻ります。取り合えずニュースの記事を見てください・・・ 爆発が起きたとみられる地下1階には、源泉と天然ガスを分離する「ガスセパレーター」などの装置があり、保守・管理を請け負う「サングー」(品川区)の社員だけが出入りしている。同課が運営会社の「ユニマットビューティーアンドスパ」(港区)関係者に聴取したところ、検知器の有無は把握しておらず、サングーの社員も「業務外のことで分からない」と話したという。 この日の検証では、セパレーターや源泉槽などの装置に大きな損傷がないことが判明。爆発は装置内ではなく、地下の室内に充満した天然ガスに引火して起きた可能性が高まった。と言う事みたいですけど、この記事が一番わかりやすいですねココは専門外ですけど、温泉が地上にでる際に「源泉と天然ガス」が出るみたいですね。そのまま湯船に送り出すとそのままガスも送り出してしまう。。。と言うか、ガスが混ざっているとポンプにキャビテーションが起きてしまい壊れる。キャビテーション・・・ポンプにも色々な種類があるが大体のポンプは横置き、もしくは 縦置きのポンプである。液体を流し込む際に気体が流入すると、 そこは気体と液体の混合の空間になるため、気体のところでは負荷 が軽く(抵抗がない)、液体のところでは通常の負荷がかかる(液 体の抵抗がある)と言う事になり、ポンプに振動をきたしポンプ軸 が振れてしまい、ポンプの羽がポンプケーシング(ポンプの囲い) にあたって壊れる。一応わかりやすく書いたんですけど、まだ難しいですね取り合えず、温泉のお湯だけを運びたいっちゅうことですそのために設けるのがセパレータ(分離層 といえばいいのかな?)です。<ココで言うセパレータとは・・・>あるタンクに『源泉とガス』の混ざっているものを貯めておく、タンクには恐らくガス抜き管がついており、ガスは軽いのでガスだけが地上、もしくはガスを処理するところへ送られる。※ 水(H2O)=H(1)×2 + O(16)=17 メタン(CH4)=C(6) + H(1)×2=8 (つまり天然ガス(メタン)が軽い。)それがセパレータですね。一番考えやすいものは、何かのショックにより「ガス抜き管」もしくは「セパレータ」上部に亀裂が入りガスが漏れる、あの爆発の規模から言って部屋に充満してたと思ってよい。つまり、亀裂がかなり大きかった(フランジボルトの緩みなど)もしくは長期間漏れていたと予想される。この場合、どの様に安全対策を行うべきか<亀裂(漏れ口)が大きく一気にガスが漏れた>あるインターバル(周期)を決めて各部の総合点検をしなければいけない。また毎日パトロールをするべきである。技術系職場の自分としてはこれは極当たり前の事である。キチンとしたパトロールが実施されていない事は確かだと思っている。<長期間漏れていた>ガス検知器の設置をする。また毎日のパトロールもしくは開店前の点検をする。はっきり言ってこれも当たり前の事である。噂によるとガス検知器をつけていなかったと言う話しまである。。。通常屋外にセパレータを設置すると言っていたが、地下に設置するなら最低でもこのくらいの事はするべきである。自分に言わせるとありえない素人がやっていたようにしか思えない。今回の事例を踏まえ他企業(温泉施設)でも総点検をしなければならないと思っている。それともう一つの謎・・・<着火源は!?>あまり気づかないかもしれないが、普通燃料があった所で着火源がなければ火はつかない・・・むしろ着火源を抜いてしまえば安全ともいえる。燃焼3原則 もしくは 4原則 といって燃焼させるには3つ必要なものがある。1.燃料2.空気3.着火源(4.燃料の連続供給)このウチ一つでも絶ってしまえば安全といえる。つまりこの場合、、、---------------------------------l 要 因 l 具体的に可能か l 備 考 l----------------------------------l 燃 料:発生してしまうので不可能。 l × l 不 可 能 l----------------------------------l 空 気:部屋を真空にすることで可能。 l △ l 多大な費用 l----------------------------------l 着火源:限りなく0に近づけることが可能。l ○ l できる限り実施 l----------------------------------l 燃料供給:燃料と同じ不可能。 l × l 不 可 能 l---------------------------------というわけで、自分的には着火源を経つ事がベストであると考える。それで出きれば真空にする若しくは部屋の連続掃気をする事が必要である。ちなみに自分は今回の着火源を2つ予想している・・・1.送水ポンプモータに接地がされていなかったために起きた。 もしくは、送水ポンプのモータ内部にガスが流入し爆発。2.誰かがドアノブに近づき静電気が発生。 もしくは部屋内部でモノが落ちるなど何らかの原因で静電気が発生し爆発。この二つである。とにかく、今回の事件で死亡者がでているこの事を重く受け止め、当該は勿論他社温泉施設での早期対応をして欲しい 以 上