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アンチエイジングの鬼

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2013年11月07日
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みなさん、こんにちは。

今週月曜は札幌にトークイベントに行ってきました。
この季節の北海道に行くのははじめてで、寒いのかと思ったらまだ全然寒くなくて、紅葉の終盤くらいで秋の気温でした。

koyo

この美しい樹木の色彩がきれいでしたー。
私のコスメの三分の一は実は札幌で作られているので、札幌はご縁が深く馴染み深い街です。
コスメキッチンの店内にも1時間くらいいましたので、多くの方と直接お話出来て嬉しかったです。
今年は、あと名古屋で2回、伊勢丹新宿で2回講演をやります。

名古屋が11月13日(水)と11月17日(日)の14時~14時40分くらいまで、高島屋10階で、前回とはまた少し違った切り口の内容をやります。
こちらは両日とも席は20席くらいで限られますが、予約制ではなく無料で、店内のオープンな特設ステージなので、どなたでも立ち見などでお気軽に見て頂けます。
ただ混雑すると見えにくいので、出来たらお早めに来て下さいね。

名古屋 ナチュラルビューテースタイル展
http://www.amritara.com/news/201311055127.html?mail20131106

新宿伊勢丹のトークイベントのご案内はこちらです。
12月1日(日)に20名様ずつ二回行います。
こちらはご予約制で有料になっているようで恐縮ですが、お土産がついています♪
http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/women/apothecary/


そうそう今年9月から伊勢丹新宿店の地下2階のオーガニックコスメのフロアー「ビューティーアポセカリー」に私のコスメがフルラインで登場しています。

isetan

ラグジュアリーで落ち着いた雰囲気の売り場です。
オーガニック菓子コーナーもあり、以前から新宿で映画を見る時はここで大丈夫お菓子を買ってから行くことが多々あったので、自分のコスメが扱われていることがとっても嬉しいです。
新宿に行かれた際は、良かったら寄ってみて下さいね。


さて私も45歳。いよいよ更年期と呼ばれる年代にさしかかりました。
まだ、さして変化は感じないんですが、ここはアンチエイジングの正念場、ホルモンの減少とどうつきあっていくかが、これからの重要なテーマになってくるんでしょうね。
というわけで、正念場を迎える前に、一度ホルモンについてまとめておこうと思います。

ホルモンとはそもそも何かと言いますと、体の中でごくわずかの量でありながら、いろいろな情報を伝え、働いてくれている物質のことです。
現在、体の中には100種類以上のホルモン、またはホルモン様のものが見つかっていますが、まだすべてではないと言われます。
ホルモンは脳下垂体や副腎、卵巣、甲状腺、膵臓、消化管など体のあちこちで作られています。

ホルモンはそれぞれが違う働きをしており、消化吸収、循環、呼吸、免疫、代謝などの体の調節を行っています。
50mのプールに対してスプーン1杯というくらいの、ごくわずかな量で強い効果があるので、常に一定量に保たれるように体内で調節されています。
多すぎても少なすぎても体によくありません。
そして、ホルモンが作用する細胞には、ホルモンを受け取る受容体があります。

ホルモンにはたくさんの種類がありますが、今日はアンチエイジングに大きく関わるホルモンをいくつかピックアップしたいと思います。


成長ホルモン

成長ホルモンは、脳の下垂体前葉で作られ、全身に運ばれます。
骨の伸長、筋肉の成長、脂肪代謝の促進、血糖値の安定、代謝の促進、免疫力の回復、精力増進、睡眠の質の改善など、あらゆる若返りに大変な効果があることが分かっています。


美容的にも、髪を増やしたり、なめらかでハリがあり瑞々しい肌に回復させます。


すべての動物で成長ホルモンは加齢と共に減少します。
人間は21歳から31歳までの10年間で14%減少し、血中の成長ホルモンは20歳で500μg、40歳で200μg、80歳では25μgと低下していきます。


ところが最近の研究では、成長ホルモン分泌は回復が可能で、いろいろな方策で分泌量は若者の細胞と同じくらいに出来ることが分かってきました。


成長ホルモンを回復させた高齢者は、皮膚の厚さが7.1%増加し、66%以上の方が肌のきめ細かさや弾力性が回復したと言い、61%の方のシワが減り、38%の方に新しい髪が生えたそうです。
コラーゲンやエラスチンも増加したそうです、

筋肉に負荷をかけるトレーニングをすると、成長ホルモンを大量に出す事が出来ます。
トレーニングをすると、筋肉の中に「乳酸」や「一酸化窒素」がたくさん蓄積しますが、これらの物質が脳下垂体を刺激して、大量の成長ホルモンが分泌されるのです。


成長ホルモン分泌に関しては、スクワットなどの下半身のトレーニングがもっとも効果的だと言われています。
そして走るなら長距離走よりは、週に2回以上の短距離走のほうが効果があるようです。

成長ホルモンの分泌を促進するものに、アミノ酸のアルギニン、オルニチンなどが知られています。
精 液の80%はアルギニンで出来ているので、アルギニン欠乏は不妊症につながります。
そういう意味でもアルギニンは重要です。

アルギニンが多く含まれるのは湯葉、鰹節、高野豆腐、きな粉、ゴマ、しらす干し、そらまめ、カシューナッツ、クルミ、伊勢海老、ほしのり、アーモンド、車エビ、エンドウ、ピスタチオ、油揚げ、ココア、納豆、卵、魚類や肉類です。

アルギニンはご存知、アンデス芋のマカにも多いですね。
オルニチンはしじみやキハダマグロ、ヒラメなどに多いです。
また、ウェイク・フォレスト医科大学のウイリアムソンタッグ教授らは、中程度のカロリー制限食の実験を行い、カロリー制限食をした月齢26週の老年ネズミの成長ホルモン量は、若い対照群のラットとまったく同じだったことが分かっています。
それから成長ホルモンの70%は睡眠中に分泌されますので、質の良い睡眠をしっかりとることも大切ですね。

DHEA(デヒデロエピアンドロステロン)

「すべてのホルモンの母」と呼ばれる副腎から分泌されるホルモンで、直接これ自体がホルモンとして働く以外に、テストステロン、エストロゲンなどの性ホルモンにも変化します。
DHEAは分泌されると血液中に流れ、細胞で男性ホルモン、女性ホルモンに変換されますが、何に変換されるかは、性別や体調、年齢によって変わります。
25歳をピークに分泌は減少し、75歳頃にはピーク時の10%~20%くらいに低下します。

免疫を高めたり、血糖を改善したり体重を減らして脂肪を筋肉に置き換える、ストレスへの対処力が上がる、外見が若々しくなるなど、かなりの若返りホルモンと言われています。
ただサプリメントで摂ると、ひげが濃くなる、ニキビが増える、汗をかく、肝臓に良くないなどの副作用が指摘されています。

DHEAのサプリは南米の山芋から採取されたジオスニゲンという成分で出来ているので、同じ成分が含まれる日本の山芋、長芋、大和芋、自然薯などを食べるくらいがいいのかなと思っています。
山芋や長芋にはアルギニンも多いので、成長ホルモンの原料にもなりますから、DHEAを抜きにしてもアンチエイジングにはよいと思います。

エストロゲン

エストロゲンは卵胞ホルモンのことで、女性が女性らしくいるためのホルモンと言えます。
女性らしい体を作り、お肌にハリとうるおいを与え、髪を美しくし、妊娠に備えて子宮内膜を厚くします。
骨の破壊を防いだり、コレステロールを低下させたり、動脈硬化を防ぐ働きもあります。
エストロゲンは卵巣で育つ卵胞から分泌されています。
原始卵胞は200万個くらい持って生まれてきますが、どんどん排卵しますし、加齢と共に減るばかりですし、卵の質も落ちます。

40代半ばになると、どうしても分泌が減っていき、やがて閉経します。閉経したのちは、量はかなり減りますが副腎で分泌します。
女性が一生のうちに分泌する量は、約スプーン2杯分ですが、わずかな量でも絶大な力があるんですよね。

エストロゲンを出せと指令する脳下垂体ばかりが、出せ出せと指令しても、卵胞が減ると出すものも出せませんので、脳下垂体を支配している視床下部に影響が出て、ここが自律神経の中枢だもんだから、のぼせやうつ、不眠、集中力の低下なんかが出る場合があるのです。

現代は初潮が早まり、出産年齢は高齢化し、平均寿命は延びていますが、妊娠能力の低下が始まる平均年齢は31歳で、不妊開始平均年齢は41歳、月経不順開始平均年齢は46歳で、閉経年齢の平均は50歳~51歳です。
時代が変わろうと、ここは何もかも、実はあんまり変わっていないのです。

こうしたホルモンの減少を緩やかにしたり、閉経後の女性度アップとしても、エストロゲン様物質が多かったり、ホルモンを増やしてくれたりするものとして、マカや黒ザクロ、亜麻仁油、大豆イソフラボンなんかは以前からよく書いていますが、そのほかの注目しているハーブを書いてみたいと思います。


すみません、またまたたくさん書いたために、一度にアップ出来ませんでした!
後編に続きます!!





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Last updated  2013年11月07日 09時39分21秒
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