フレッチャーの奇跡♪
突然暑い日があったりもしますが、なんだか昨日今日はすっかり秋らしい天気になってきましたね。気がつくと、総アクセス数が300万HITいっていました!!本当に、いつも見て下さってありがとうございます!11月で始めてから丸2年になりますが、今後とも楽しく書いて行きたいと思っていますので、よろしくお願いします。前回しっかり噛む事の大切さについて少し書きましたが、みなさんは1口何回くらい噛んでいますか?マクロビオティックでは一口50回以上と言いますね。先日噛む事についてあれこれ調べている時に、マクロビオティックの創始者である桜沢如一さんの昭和18年に書かれた「戦争に勝つ食べ物」(驚!)という文章が目にとまりました。これにアメリカ人の実業家のフレッチャー氏(Horace Fletcher(1840~1919)の話が出てきました。調べると本当に実在した人のようで、日本にも講演に来ているようです。なんと絵本にまでなっているし有名な話らしいので、マクロビやっている方ならご存知の方も多いのではないかと思います。フレッチャー氏は40歳の時に168cmで体重は97.75kgになり体力は衰えて、外見も老けて、白髪の老人のようになってしまったそうです。何とかしたいと一大決心し、仕事をやめて療養所をまわり、いろんな事を試みたけれどいっこうによくならず。1897年の夏、フレッチャー氏は思いついて次のことを実行するようになりました。★口に入れたものはドロドロになるまでよく噛んで食べる。★他の事は何も考えず、ゆったりと楽しく食べ物の事だけに精神を集中して噛む。★何か気にかかる事があっても食事中はいっさい考えない。腹が立ったり、非常に落ち込んだり、何か悪い事があったりした時には食事はしない。そういう時には、食物が思うように体内に利用されず体調を悪くするから、気分の回復には絶食がよい。★腹八分目を心がける。心がけなくてもこれだけ噛んでいると満腹中枢が働いてむやみに食べ物を食べ過ぎない。この食べ方をしているうちに、5ヶ月目には体重が38kg減って、なぜか絶大なる体力が出てきて、一日1食で十分になってきたということです。食事には30分くらい時間をかけ、全部で2500回くらい噛んだということです。ここで鬼的にぐっときたのは、その上フレッチャー氏の風貌がかなり若々しく変身したという点!(笑)しかもかなりの体力が出てきて、疲れ知らずになったというから驚きです。フレッチャーの話をケンブリッジ大学の生理学教授のフォスターが聞きつけて、実践し実験結果も良かったのでフレッチャー式はヨーロッパで大評判になっていきます。そしてついにアメリカにもその評判が聞こえ、エール大学のチッテンデン教授はフレッチャーが54歳の時(1903年)教授の研究所で実験をする事になりました。チッテンデン教授は噛み方もさることながら、まずフレッチャーの食事量の少なさに驚愕します。当時の大人の栄養摂取推奨量は、ドイツの生理学者のフオイト教授の説が主流で、たんぱく質が1日に180g、総カロリー数3000キロカロリーでしたが、フレッチャーが行っていたものは、蛋白質45g、総カロリー数1600キロカロリーというものでした。日本のたんぱく質の推奨量は現代では大人の男性は60g、女性50gですが、アメリカの専門家の間では現在は50gで十分だということになっていてフレッチャー式にかなり近くなっていますね。(もちろん守っている人は少なそうですが(笑))総カロリー数は、運動量によっても違いますが、かなり運動する40歳の男性ならば約3000キロカロリーが現在も推奨量です。それからすると、フレッチャーは約半分のカロリーしか摂っていないことになります。数ヶ月の実験を行いましたが、この研究の対象になった人々は、これだけの量でちゃんと健康を保ち、病気をしないだけでなく、体力面もたくさん食べた人より勝っているのです。この方面の権威者であるアンダースン博士やフィッシャー教授の指導のもとで、別の大学の体操教室ではいろいろな実験がくり返されました。ある実験では49人を2組に分け、1組には肉や卵を食べさせ別の一組には肉や卵は少しにするか、あるいは全く食べないでよく噛む方式で食べさせました。以下はその実験結果です。第1回の実験は、いつまでも両腕を水平にりばしていられるか、その時間を試験した。A組(肉や卵の組)平均時間 10分 15分以上こらえた者は全体の13%)B組(フレッチャー式の組)平均時間 49分 15分以上こらえた者は全体の65%)第2回の実験は、膝を曲げて伸ばすことを繰返えす方法、何回位続くかの実験。A組(肉食組)最小112回 最多 1,229回 平均383回B組(フレッチャー組)最小151回 最多 2,400回 平均833回これを機にフレッチャー式食べ方は、ルーズベルト大統領、そして当時の兵士にも適用されるようになったそうです。確かに消化が難しい玄米でも、これだけ噛めば大丈夫な気がします。しかし顎関節症が5人に1人とも言われ、噛む力が恐ろしく弱っている現代人がはたしてこんなに噛めるのか?玄米ならば最低でも50回は噛まないといけません。胃腸の丈夫な人ならそんなに噛まなくても一見平気ですが、消化酵素は結構無駄使いです。私は現代人のアゴなら、無理して玄米を食べなくても、5分つきくらいのお米に栄養価の高いアマランサスなどの雑穀を3割混ぜるのが、適度な主食だと思っています。さて、元々よく噛む事を心がけてはきましたが、この数週間よく噛む事を更に真剣に心がけ、足を地につけて背筋を伸ばして食べてみました。正直、頑張って30回、実際問題20回というのが妥当なところだと思います。特に人と話しながら楽しく食べていると、もうだめです。医学博士の三好基晴先生なんかは、「過剰によく噛んで食べようとするな、食べ物が不味くなる。楽しくおいしく食べる事が一番。硬い物を食べれば自然に良く噛まないと飲み込めないないんだから」と言います。それも一理ありますね。確かにあんまり無理して噛み過ぎると、食べ物が不味くなってくるんです。生のキャベツをちょっと歯ごたえのあるくらいの千切りで毎日食べているんですが、こんなの食べていると自然に30回以上よく噛んで食べています。1回の食事の、戦前の平均咀嚼回数は1420回、現代ではなんと620回。半分です。日本人は、戦前の半分しか噛まなくなってきているのです。戦前は雑穀やら芋やら根菜や、高野豆腐や切干大根などよく噛まなきゃ食べられない物を食べていたんですね。っていうか、私の食べているものって生野菜以外はかなり戦前だな(笑)フレッチャー氏は2500回!日本の戦前よりも多いですね。しかしフレッチャー式はダイエットには確かに効果的だと思います。なぜならゆっくりよく噛んでいると、満腹中枢が働いて、すぐにお腹がいっぱいになってきて、あまり量を食べられないのです。3、40回噛んでいると、普段の7割くらいの量でお腹がいっぱいになってしまいました。ダイエットを考えていない方は、普通の硬さのものなら20回が妥当なところだと思います。あまり無理せず、楽しくおいしく、適度によく噛みましょう!人気ブログランキングに参加中!↓1日1クリック、応援よろしくお願いします。これを励みに頑張れます!blogランキングに1票投票するいつも応援クリック本当にありがとうございます!!遺伝子組み換え食品の表示義務を、農水省に求める署名をお願いします!(↑これをコピーして署名してグリーンピースに送付して下さい。まとめて農水省に提出されます。10月末までです。)