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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2006年12月13日
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カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
.
和恵姉さん
  「もたもたしているからよ♪」

 蹴りにいった脚を戻す和恵。

リツコ
  「すいませ~ん。。。」

 と謝った後、左足で最後の隊員の後頭部を蹴り抜いたリツコっ!

 ズカっ★

リツコ
  「にしても姉さん、 速すぎですっ!」
和恵姉さん
  「水鉄砲相手じゃね。。。 のんびりとしていられないわ。」

黒集団隊長
  「な、な、・・・・」

和恵姉さん
  「あなたは てっぽう を持ってなかったから残ったのよ。
   良かったわね♪」
黒集団隊長
  「な、なんて速さなんだ・・・・ だ、誰一人引き金を引けないとは・・・・」
 
和恵姉さん
  「どぉ? チーフ。 変身した彼女は。。。」

 唖然としている7人。そして、

綉榠餡チーフ
  「お、おい、さっきの事務員さんとは想像もできない・・・・」


 腕を組み、スリットからなまめかしい生脚を出して黒集団隊長を監視しているリツコは、
 和恵が見繕った赤地に白ラインのチャイナを身にまとい、頭は串を刺したこぶ二つ。
 こぶからは余った髪の毛が下に垂れている。

 髪も黒から茶髪に染め、めがねも取り外されていた。

和恵姉さん
  「ねっ♪ 別人でしょう~♪ リツコよ、よろしくね (^_-)-☆ 」
綉榠餡チーフ
  「あ、あぁ・・・・」

 そんな会話中に隙を見つけた黒集団隊長が、素早く腰のサバイバルナイフを抜き後ろ向きになった瞬間のリツコに襲い掛かったっ!

            ガツっ ズゴっムカッ       ======ザザン彡

 リツコは振り向くことなく右のかかとで黒集団隊長のアゴを蹴り上げ、上に飛ばされた顔を右の裏拳で一撃! 隊長は入口まで飛ばされたのだった。


取引先責任者
  「お、おたくの用心棒ですか・・・・ す、凄すぎますな・・・・」
綉榠餡チーフ
  「え、えぇ・・・・実は我々もいまだに毎度驚かされている次第で・・・・」

 マシンガンを拾い上げ、チーフに向かって投げる和恵。

和恵姉さん
  「さぁて隊長さん。
   この水鉄砲でその戦闘服を濡らしてみる~?」

 うつ伏せのまま、

黒集団隊長
  「うぐ、あ、いえ・・・・ほ、本物ですから・・・・遠慮しておきます・・・・」

 苦しそうに返答する黒集団隊長。

和恵姉さん
  「あっそ。
   じゃ、後はチーフに任せるわね。 リツコ、引き上げるわよ♪」

 和恵は帰り際、黒集団隊長の近くで立ち止まり、
 肩にある隠しナイフ、右足ブーツ上部の小型拳銃を素早く抜き取った。

和恵姉さん
  「あとはベルトに何か隠しているかもしれないわ。気をつけてね。」

 手にしたナイフと小型拳銃も付添い人にひょいと投げて渡した。

綉榠餡チーフ
  「は、はい・・・・。」

 二人は、黄色いスポーツカーに乗り、倉庫を後にした。


~~~
   ~~~
      ~~~


 その車内で。

和恵姉さん
  「どうだった? 初仕事の感想は・・・。」
リツコ
  「やっぱりこうでなくちゃ、仕事は。」
和恵姉さん
  「そう、よかったわね。
   ただ、毎度毎度スッキリ☆と出来るとは限らないわ。
   その分、もめた時に発散って感じだけど。」
リツコ
  「それでもいいです♪ ドキドキがあった方が楽しいです。

   それにしても、姉さんって凄いんですね♪
   私、自信があったのにな・・・・女性では私が一番強いって。
   なんか簡単にその気持ちがふっ飛んじゃいました・・・・。」

和恵姉さん
  「そんなことないわ。私はきっと別・・・・なのよ。
   弟からは、女じゃないって良く言われるの。
   私を除いて一番。。。でいいんじゃない?」
リツコ
  「私、先ほどは全力のスピードでした・・・・。
   姉さんが言うように、相手は飛び道具持ってましたからね。
   でも、倍近く姉さんの方が速かった・・・・。 凄いです。」
和恵姉さん
  「リツコ、一つ聞いてもいいかしら。」
リツコ
  「はい、何でもどうぞ。。。」
和恵姉さん
  「もし、今後相手の取引き先にあなたの居た所のナンバーが用心棒として来ていたら、
   あなた戦える・・・?」
リツコ
  「心配御無用です。
   商品として買われたら、その買い主の役務を全うしなさいって、ナンバー達に教えて
   いたのはこの私ですから。」

和恵姉さん
  「そう。
   では、万が一、あなたの元の会社と戦う羽目になったらどうする・・・?」
リツコ
  「会社と・・・?」

和恵姉さん
  「そう、
   たとえば、今日みたいに取引しているところへ、第三者の横取りが現れて、
   その第三者があなたの居た会社? 組織? だったとしたら・・・・」
リツコ
  「ん~、全く問題ないです。
   商品は、買われた時点で組織から手離れします。
   つまり、組織とは縁が切れるんです。そう教えてきました。」
和恵姉さん
  「そう、それは良かった。 ちょっと大事な部分だったの。
   あなたの組織、今大々的に動き出しているのを知ってる?」
リツコ
  「私は商品取引部に所属してましたから、他の部の動きのことは・・・・
   もう縁が切れましたから、知っていることはお話できます。
   でも、知らないことは・・・・」
和恵姉さん
  「知らないわよね。それは誰でも同じ。 分かったわ。ありがとう。」

リツコ
  「姉さん、そのたとえ話し、かなり可能性がありそうですね。」
和恵姉さん
  「そうかもね。
   まだハッキリとしていないからなんとも・・・・。
   念のために聞いてみただけよ。

   ただ、リツコは重要ポジションに居たでしょ。」

リツコ
  「姉さん、ご心配無用です。
   私は第二の・・・えっと、第三・・・になるかな、この人生をとても気に入りました。
   それを姉さんに導いて頂いたお陰と感謝しています。
   この気持ち、分かって下さい。」
和恵姉さん
  「おっけ、その気持ち、しっかりと心に刻むわね。」
リツコ

  「はいっ♪」



~~~
   ~~~
      ~~~


 翌日の昼。
 クールサングラスを掛けた一人の男が飛行機空港に向かっていた。
 付き添い3人が車車中で共にしている。

付添いA
  「アニキ、今日でこの国ともおさらばですぜ。」
アニキ
  「格闘家ばかりが狙われているこの国では、いつ寝首を取られるか気が気でないからな。」
付添いB
  「他国のリングに上がればいいことですから。
   実力があれば、すぐにランキング上位に。」
アニキ
  「うむ、どこかで名を売れば試合にもすぐ出れるだろう。」

 三人を乗せた車ハイヤーが、成田空港のロビー入り口に到着する。

付添いA
  「さっアニキ、付きましたぜ。」

 開けたドアからアニキと呼ばれるサングラスの男が立ち上がる。
 付添いAはトランクから荷物を、付添いBは料金を支払っていた。
 3人は辺りをキョロキョロしながらロビーに入る。




                               -つづく-




第133話 暗黒の組織 動く 9 へ
 (ア、アニキっ!)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。



     第一話は こちらクリック♪




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最終更新日  2021年08月31日 13時49分40秒
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