■ ドラマ　永久の彼方へ

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　とても広いロビーには、たくさんの海外旅行者等で混雑している。
　中央には各飛行便の案内板がどっしりと構えている。









　その近くを各種旅行会社や航空会社の看板などが視界に入る。

付添いＡ
　　「アニキ、まだ搭乗手続きまで時間がありますから、どこかでお茶して待ちましょうぜ。」

　３人はエスカレーターに乗り、二階へと移動する。
　徐々に上へ上がるエスカレーター。
　ロビー内の姿が刻一刻と一望出来るほどにまでなってくる。

　ガシャーン　　『きゃーー』

　突然、中央手前の辺りで、大きな物音と共に、人の叫び声が聞こえたっ！

付添いＢ
　　「ア、アニキっ！」

　付添いＢが指差す場所は、一人の男がカウンター上の看板にブチ当たり、看板を破損して
　下に転げていた。
　その５ｍ程横に、６人の男に囲まれている二人の男の姿があった。
　が、次の瞬間、囲まれた二人もあっと間に蹴り倒され、横の看板にふっ飛ばされて
　突き刺さってしまった。

　バリーーン　　ガシャン


　ところが、同じ光景がエスカレーターで上がる３人の眼下数箇所で繰り広げられていた
　のだった。

　ぐぉっ　　　ズガっ　　　ガスーーン

　『キャーー』

　グキっ　　　ズシャーーン

付添いＢ
　　「ア、アニキ・・・・」
アニキ
　　「こ、これは・・・・」

　と、エスカレーターが二階部分に到着しようとしていた時、

　ガシっ　　グギっ

付添いＡ
　　「ゲホっ」

　先頭に立っていた付き添いＡが何者かに殴り飛ばされたっ！
　そして、二列のエスカレーターの間のスペースを伝い、下へと滑り落ちていった。

アニキ
　　「くそっ」

　それを見たアニキ、反対側のエスカレーターに飛び移るっ

謎の戦闘員
　　「逃がすかよ。」

　飛び移ったアニキの後ろから飛び蹴りをお見舞いする 謎の戦闘員 。

アニキ
　　「ぐわっ」

　たまらずエスカレーターを転げ落ちるアニキ。　

謎の戦闘員
　　「うひょひょ、死ねっ」

　エスカレーターの最下部に転げていたアニキに、再び高くジャンプして飛び蹴りをお見舞い
　する 謎の戦闘員 っ


　と、その時っ！


　ドサっ

　何者かが投げたリュックサックが 謎の戦闘員　に当たり、空中の軌道をズラされ、
　フロアーに着地する。

　ズコっ★

　二階部分で付添いＢを襲おうとしていた 別の謎の戦闘員　が何者かに殴り飛ばされたっ！

謎の戦闘員
　　「なんだぁ～？」

　起き上がった 謎の戦闘員　が見つめるエスカレーターの二階部分には、
　こういちの姿が！

付添いＢ
　　「誰か知らんが　た、助かった・・・・」

　ロビーには、騒ぎを聞きつけた空港警察隊員が押し入ってきた。
　逃げる旅行客達。
　数箇所で格闘家を襲っていた 謎の戦闘員　は手分けして、その空港警察隊にまで
　襲い掛かり始めたっ！

　こういちはジャンプ一番、エスカレーターの下のフロアーに着地し、アニキを襲った
　謎の戦闘員　に、

謎の戦闘員
　　「て、てめえ、何者・・・・」　

　バシっ★　　グェっ　　サッ彡

　と横蹴りをお見舞いすると、そのまま走ったっ！

　そして、


謎の戦闘員
　　「折角逃げたのにな、ここまでだっ」
襲われた男
　　「くそ・・・・」

　ズコっ★　ズコっ★　　サッ



謎の戦闘員
　　「死んでもらうぞ。」
別の襲われた男
　　「・・・・」

　ズカっ★　ドスドス★　　サッ



空港警察隊員
　　「うわぁ、襲って来るぞっ！」

　ズカっ★　　ズゴ★　ガシガシガシ★　　サッ
　ズカっ★

　そして、航空警察隊に襲い掛かろうとしていた 謎の戦闘員　達を一網打尽に
　蹴散らしたこういち。

　ドサ、バタン　バタンバタン　ドサ・・・・・

　あちらこちらで、次々と倒れる 謎の戦闘員　達。
　残る 謎の戦闘員　達をにらみ、

こういち
　　「こんなところで何悪さしてんだ。
　　　そんなに戦いたいのなら、このおいらが相手してやる。」

　立ち止まる 謎の戦闘員　達。
　顔を見合わせながらその中の一人が、

謎の戦闘員
　　「このオレ達を次々と・・・・だと？
　　　きさま・・・・何者だっ！」

こういち
　　「おいらこういち。　南 こういち だ。」

謎の戦闘員
　　「こ・・・こういち・・・・!!
　　　や、やばい、ひ、引き上げろっ！」

　謎の戦闘員　達は、掛け声と共に、一斉に蜘蛛の子が散る如くに去って行った。


利江
　　「大丈夫ですか･･･？」

　倒れていたアニキに、優しく声を掛ける利江。

アニキ
　　「あぁ、大丈夫だ。」
ゆうすけ
　　「何があったんですか？　あなた、もしかして格闘家ですか？」
アニキ
　　「オレはムエタイの日本ランカーだ。走り出しだがな。
　　　ところがこの国では今、各種格闘家が何者かに狙われて何人もが命を落としている。
　　　これから海外逃亡するところだったのさ･･･。」
ゆうすけ
　　「何人も･･･？」
利江
　　「私達が出国した時は、襲うのはまだ高校生だったのに････」
ゆうすけ
　　「あいつら････」




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－つづく－




第134話　暗黒の組織 動く　１０ 　へ
　（はい 時間切れね、残念。。。）




　　※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

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