カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
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~ ゆうすけ 「まちがいない、あのビルの中で停まった。」 とくさんの知り合いから、借りた小型電波発信機と、その受信機。 街中でその発信源を突き止めたゆうすけ。 ゆうすけ 「こういち、乗り込むぞ。 これは我々の宣戦布告に当たる行為だ。これからは風当たりが強くなるぞ。」 こういち 「この国のみならず、全世界中の脅威になるからね。 今のうちに、元を潰さなきゃ。。。」 ゆうすけ 「宣伝はさせちまったが、送り込む商品を作るところを叩けば。」 パチン 携帯型の受信機の蓋を閉じたゆうすけ。 一方、研究所内の奥の部屋では・・・・ 研究員 「新しい DNA は、より多くの人体になじむことが可能のようです。 このペースならば、スペック-2の期間が短くスペック-3の量産が 可能となります。」 ブルーガー 「よろしい。 よくぞここまで進めたな。 ガイザー総帥もお喜びになることだろう。 ところで、ニース博士は?」 研究員 「今日は、生産工場の方に出向いております。」 ブルーガー 「うむ、行動が早いな。」 警備員 「ですから、立ち入り禁止ですって・・・・」 ゆうすけ 「じゃ、しゃがんで入ればいいんじゃん。」 警備員 「そういう話じゃ・・・・」 ドーーン 手をかざすセンサーがこういちのパンチ一撃で破壊された。 警備員が警備室に戻り、テーブル下にある非常警報装置のボタンを押した。 フォン フォン フォン けたたましく鳴り響くサイレン。 研究員 「何事だっ」 研究員-2 「はい、何者かが無断で侵入した模様です!」 ブルーガー 「進入・・・? そう容易く入れるところではないのだが・・・・・」 スパスパスパっ トン 分厚く頑丈な研究所入り口の扉が、鋭利な刃物のようなモノで切断され、 蹴り倒されてフロアーに叩きつけられた。 ドッスーーン ブルーガー 「ほう、入ってこれる者がいるのか。」 警報のサイレンと共に、マシンガンを手にした所内の研究員達が 入り口付近に銃口を向けて待機する。 ブルーガー 「面白い、この状況をどうやって打破するのか見てやるか。」 口を開けた入り口からは、こういち、そしてゆうすけが腰を落としながら入ってくる。 ゆうすけ 「おじゃましま~す♪」 研究員 「一般者は 立ち入り禁止 の場所だ。」 ゆうすけ 「ほら、怒られちゃったじゃないか・・・・」 ポカっ こういち 「痛てっ」 ゆうすけ 「おまえが見学に行こうって言うから・・・・」 研究員 「おい、ここは子供の来るところじゃない。 さっさと立ち去れっ!」 ゆうすけ 「へぇ~、ここは白衣着て銃を構えるところみたいだなぁ。。。」 こういち 「変だよね。」 ゆうすけ 「うん、変だ。学校の工場見学の作文にはそう書いておこう ^ ^ 」 研究員 「工場見学の話は聞いて無い。 直ちに立ち去れっ! さもなくば、キミ達を生かしておく訳けにはいかない。」 ブルーガー ( なんだ、子供じゃないか。 ) 奥の部屋からその様子を伺っている。 ゆうすけ 「殺害だって。。。おー怖い。 じゃ、その銃は本物ってこと? それじゃ銃刀砲所持違反だな。 でも、普段白衣を着ている人達が引き金引いたことあんのかなぁ。 それにそれぶっ放すと、ここの設備を壊しちゃうよ。」 研究員 「こちらから打てば、壊れて困るものはない。 立ち去らぬのなら、子供とは言え容赦しない! 打てっ! 」 掛け声と共に物陰に隠れるゆうすけ。 ダダダダダダダダダダダダっ ダダダダダダダダダダダダっ ダダダダダダダダダダダダっ 一斉射撃が始まったっ! こういちは、一瞬にして前方から順に銃を構える研究員をなぎ倒し、 マシンガンを手元から弾きとばしていった! バシっガツ★ バシバシバシっ★ ズカっバシっ★ チュン チュン チュン いくつかの弾が壁に当たっていた。 そして、次々とマンンガンを弾かれ倒れる研究員達の姿。 研究員 ( あわわわ・・・・・ ) 銃を持たず、震えて声にならない最後の一人となった研究員の前に立ち、 こういち 「施設を守ってやったぞ。」 そういうと、両手を開いて無数の発射された弾を見せつけ、そして足元に落としたのだった。 パラパラパラ なんということかっ! あのマシンガンの嵐の中をかいくぐり、研究員から銃を引き離すと同時に、 飛び交う弾丸を叩き落としたり素手でキャッチしていたのだった! こういちの足元、そして近くに散乱する無数の銃弾・・・。 ブルーガー ( おい、なんてガキだ・・・・ あれをものともしないとは・・・・) 「おいっ、ありったけのテスト戦闘員を出せっ!」 ブルーガーの号令で、奥の部屋から数十人の戦闘員が続々と出てきた。 ゆうすけ 「まだやるのかよ・・・・。 本当に設備、壊れちゃうぞ・・・・。」 研究員 「掛かれっ!」 次々とこういちに飛び掛る戦闘員達。 だが・・・・ ササッ サッ サササッ ガスっ★ ズカズカ★ サッ バシバシバシっ★ ズカズカっ★ うっ ぐぉっ ぐわっ ぬぉっ うぐっ ・・・・・ ドサ、 ドサ、 ドサ、 ドサ、 ドサ、 ドサ ・・・・ なんとういう素早さ! いつものように相手の様子を伺うこともなく、いとも簡単に あっ! という間に 戦闘員を倒すこういち。 サッ 奥の部屋にいるブルーガーを見据えて立っていた。 研究員 「うぅぅ、なんて少年だ! スペック-2も中には居たってのに・・・・」 西洋の甲冑のようにも見えるモノを身にまとったブルーガー、 こういちに呼ばれたかのように、右奥の部屋からようやく出てきた。 -つづく- (入ったのもちゃんと入り口からだ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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