カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
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ガイザー総帥 「ふっ、驚いて少し取り乱したが、 お主らの優位なんて存在しておらぬ。 このオレ様と戦う恐ろしさをこれから思い知らせてやるわ!」 ガイザーはそう告げると、右手で握りこぶしを作り、腕を真下に勢い良く伸ばしたっ! サッ☆ 『フン!』 が、 その動作が始まった瞬間に、既に瞬時に別のところに移動していたこういち。 ・・・・・ こういち 「どうした、自慢の力も掴む時に実体がそこに無ければ空振りだよな。」 何事も起きず、移動した先で淡々と話すこういち。 ガイザー総帥 「く・・・」 再び握りこぶしを真下に勢い良く伸ばしたガイザーっ! サッ☆ 『フン!』 ・・・・・ だが結果は同じ。 そして胸に手を当てたガイザー、 こういちの背後にテレポート。V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V サッ☆ しかし、ガイザーが現れた瞬間に即移動するこういち。 ~ ~ ~ 睦月 涼 「ちまちまとやってられっかーーっ! くらえ!」 素早いスリ足で椿に近づき、巧みなフェイントでローキック! は見せ掛けで逆足の外掛け、 椿 「く、やはりスピードはヤツが勝っているのかっ」 椿も素早く反応はするものの、うまくスリ抜けた椿の奥襟を掴んだ睦月、 『 てゃーーー! 』 体落としで椿を投げ、引き手を一層強く引き、背中に椿を担いだ時に、 奥襟を掴む右手を離し、肘で椿を打ちに行くっ! ガシ★ だがそれを読んでいた椿、右手のひらでそれを受け、左の膝蹴りで睦月の左わき腹を 打ち抜くっ! ズゴ★ そのまま左手で睦月の背中を叩いて右前方に前方回転受身で逃れた。 ~ ~ ~ ザウバー 「スペック-3同士で戦うことになるとは思ってもいなかったぜ。」 もっそりと起き上がりながら、リツコをにらみつけて語るザウバー。 リツコ 「私も同じよザウバー。」 ザウバー 「こうなりゃ、どっちの能力が勝っているか確かめない訳にはいかねぇな。」 リツコ 「望むところ、 さぁ いらっしゃい!」 ザウバー 「このザウバー様を甘く見んじゃねぇぞっ!」 『 うりゃーーーー! 』 勢い良くリツコに襲い掛かるザウバー、 『ハィ、ハィ』 ザウバーから繰り出される蹴り、パンチをヒラリ、ヒラリと避けるリツコ。 流れるような動きでスキも無く、美しさすら感じる。 スペック-3同士の戦い、目にも止まらぬ速さでの攻防が繰り広げられた! ~ ~ ~ スワン 「この女(アマ)~、よくも、よくもこのオレを・・・・ 容赦しないよ! 食らえっ!」 鬼のような形相のスワン、倒れたままの姿勢で指先を突き出し、 和恵に向かって電撃を繰り出すっ! ジリジリジリ ササッ☆ ズボン! ジリジリジリ サッ☆ ズボン! 一撃一撃を見事に交わす和恵。その間に起き上がったスワン、 スワン 「く、こしゃくな。 ならこれでどうだっ!」 両手の人差し指で突き出して電撃を発したスワン! ジリジリジリ ササッ☆ ズボン! ジリジリジリ ササッ☆ ズボン! ジリジリジリ ジリジリジリ ササッ☆ サッ☆ ズボン!ズボン! 和恵が避けたところに電撃が落ちている。 さすが、素早い動きの和恵! ~ ~ ~ V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V 移動を繰り返しながら、 こういち 「どうした。 これではただの追いかけっこだ。」 ガイザー総帥 「く、くそ・・・・」 瞬間移動した直後、こういちを蹴りに行くガイザー、 しかし、ヒットする前にこういちは移動してしまっていて空を切ることの繰り返しだ。 だが、 V ズバっ☆ V バシ★ 数回空振りした後、ガイザーの蹴りがこういちにヒット! ガイザー総帥 「ははは、どうだ、蹴り込めたぞ。」 こういち 「良かったじゃない。待ってた甲斐があったってもんだよ。」 ガイザー総帥 「待ってただと !! 」 こういち 「あんたの蹴りは素人同然。 追いかけっこをする必要もないってことさ。」 ~ ~ ~ 『 テェーーーイ 』 椿が睦月を背負い投げっ! 担がれた睦月、背中の上から正拳を椿の横っ腹目掛けて放つ! シューー ガシっ! 椿は袖を掴んでいた左手を既に離しており、右手一本で投げつつ 睦月の拳を左手のひらで受けた! そのまま拳を掴んだまま、肘を睦月の喉元に当て睦月をアスファルト目掛け、 自らの体は睦月に預けて体重を乗せて叩き付けたっ! 『ぐえっ・・・』 その様子を武藤大介の後方で見つめている利江と美咲先生、そしてゆうすけ。 美咲先生のロープを解きながら、 ゆうすけ 「余裕が有りそうなのは姉さんだけみたい・・・。 椿さんは互いに一杯一杯だし、 リツコさんはスピードが勝っているから避けられていられるけど、 腕力はザウバーが数段上。 一発当たるとどうなるか・・・・。」 利江 「こういち君は・・・?」 ゆうすけ 「あいつはいつも初顔合わせの相手には先に攻撃しないで、まず受けるだろ。 余裕なのかギリギリなのか・・・・判断する前に・・・・ ごめん、おれにも追いきれない、 速すぎて全然見えてない・・・・ ^ ^||| 」 その横で、現実離れをした光景に、驚く美咲先生。 美咲先生 「な、何なのこの人達・・・・」 ゆうすけ 「その説明は後。 今は、二次災害を受けないように非難していないと。」 と、激しい戦いで壊れたアスファルトの破片がこちらに向かって飛んで来る! バシ バシ パシ 武藤大介がそれを先頭に立って弾いたり、受け止めては横に放り出して 三人を守っていた。 ~ ~ ~ -つづく- (ふん、まぁいい) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年02月22日 11時09分27秒
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