カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
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ブルーガー 「以上だ。」 ザウバー 「ほぅ、伝説でね。。。」 腕組みをしてゆっくりとうなずくザウバー。 クラウス 「そのどんな願いも適う [神霊石] 、その力を借りて、あのガキ、こういちを ねじ伏せ、世界をこの手に頂きましょうぜ。」 ガッツポーズで語るクラウス。 ブルーガー 「あぁ、 だが早まるな、まだ伝説の域を脱していない。 確たる信憑性を探る他、その石の有りかを見つけ出さないことには・・・・」 手を頬に当て、冷静に状況を分析するブルーガー。 ガイザー総帥 「うむ。 だが、今日の戦況を見る限りでは、我々が一丸になっても、悔しいがあの小僧一人に 適わないかもしれぬ。 したがって、クラウスの言うように、この石の力を借りぬことには一進一退どころか、 我々の目標が遠のく一方だ。 ブルーガー、これからその伝説とやらを探してみようではないか。 小僧を倒すことより、石を見つける方が先だっ! そしてまずは現状の立て直しから始めましょう。 その間、小僧の足止めの方法ならいくつかありますから。」 ~~~ ~~~ ~~~ 利江 「こういち君って・・・・どんな重い使命を背負っているのかしら・・・・」 夜道、帰路に向かう利江。 椿 「驚いたよ。 でも、今日はこういち君の強さを改めて感じた日だった。」 武藤大介 「わしは未だに何がなんだか・・・・」 ゆうすけ 「訳が分らなくて当然ですよ。 うん、おれも椿さん同様に、なんか納得できた感じ。。。 やつの使命・・・・とてつもなく重そうだ・・・・。 でも利江ちゃん、 レーダー員なら、かしこまらなくても済みそうだね。」 護衛のため、この三人も同行していた。 利江 「えぇ。 でもなんだかちょっぴり嬉しくて。。。 館長様から初めて伺った時は、重圧と何をどうしていいのか分らず、動揺したわ。 でも館長様が、 『成り行きに身をまかせることじゃな。』 と、おっしゃって頂いて 心がスーっと楽になったの。 そして今日の話、 [神霊巫女]って、なんだかこういち君の使命と同じ線上に居るようで。。。*^ ^* 」 ゆうすけ 「確かにそうだな。 あいつ、まだ隠しているけど、あいつの使命って・・・・ 歴史なんかには丸で弱いのに、妙にそれに関係する話には詳しいから・・・・ そしてあの日・・・・こういちが初めて構えたあの時の様子といい・・・・ どうも臭い。。。 ってことはさ、 その昔、線上だけではなくて、つまり前世では夫婦だったりしてね~♪ 利江ちゃんとこういち。。。」 カァーーーん★ ☆o☆ (いつもの大きいお皿で) ゆうすけ (やはりき、来たか・・・・ T T ) 痛っっっっ 利江 「仮にそうでも、前世だけじゃダメなのっ! 今の私の代よ、大切なのはっ!」 ゆうすけ 「は、はぃ・・・・ ^ ^;;; 」 武藤大介 「椿さん、 目標のライバルが消えてしまいもうしたです。」 椿 「えぇ、確かに・・・・。 でも師匠との特訓も無駄ではなかった。。。 一端の目標である彼と決着をつけられて、良かったと思う。 次はもっと大きな目標も出来たしな。」 武藤大介 「あのやつら・・・・ですか?」 椿 「そう、それはとてつもなくデカイ相手です。 でも、それと互角に渡り合えるようになりたい。 たとえドーピングしている相手でも・・・・。」 ゆうすけ 「もしさぁ、 利江ちゃんが工場に行くって言わなければ、椿さん、 あいつと決戦出来てなかったと思うな。 きっとザウバーや睦月を相手にしたのは、姉さんだった・・・・」 椿 「だろうね。 リツコさんにもスペック-1を相手に出来るのはって褒められたし。 自他共に認められて嬉しい。 自信にも繋がったよ。」 ??? 「そうか、彼を倒したのか。」 進行方向に立つ電柱の、裏に寄りかかって話しかけてきた男一名。 椿・武藤 『ムッ!』 その男が、電灯の光の下に姿を現した。 ゆうすけ 「おやじーー♪」 椿 「し、師匠。」 利江 「こんばんは。。。」 北見刑事 「こんばんは。 驚かして済まなかったね。」 ゆうすけ 「なんだよ、突然・・・・」 北見刑事 「いや何、そろそろ 華夢on から帰ってくるころかなってっな。 実はね、今日ゆうすけから連絡があった工場に行ってみたのだが・・・・ ありゃ何だよ? 何をどうすればあぁなるんだ? 現場検証班の人たちも、工場があったなんて誰も思わなかった程だよ。」 ゆうすけ 「だろうね。 口では説明が無理さ。 本当はさ、やつらが引き上げる前に踏み込んで欲しかったのに・・・遅いんだもん。 でもさ、遅れて良かったのかもね。 警察の人がいると邪魔だし、足手まとい。 それに全滅だってしてたかもしれないから。」 北見刑事 「おぃおぃ、全滅とは穏やかじゃないなぁ・・・・。」 ゆうすけ 「だって最後はあの様だぜ? おたくらじゃ無理無理・・・・。」 北見刑事 「ったく、警察をなめおって。。。 武藤君も護衛かな、ご苦労様。」 武藤大介 「オス。。。」 北見刑事 「しかし今日は不思議と、格闘家を襲うやつらが現れてないんだ。 不気味な程ピタっと・・・。」 利江 「そうなんですか・・・。」 北見刑事 「うむ、一件も通報が無いのだ。」 ゆうすけ 「やり過ぎたかな・・・・」 北見刑事 「例の工場・・・か?」 椿 「えぇ、敵の大将とこういち君がやりあいましたから。」 北見刑事 「組織の大将と !? それであの有様・・・ってことなのか・・・・。」 ゆうすけ 「あぁ。 おやじ、気をつけろよ。 DNA のドーピングの他に、やつらにはサイキック・ソルジャーまで居やがる。」 北見刑事 「サイキック・ソルジャー・・・?」 ゆうすけ 「そっ、つまり超能力者ってこと。 念じて物を動かしたり、瞬間移動してみせたり、火炎や電気を放射したり・・・・」 北見刑事 「なんだよそれ・・・・アニメの世界の話みたいだなぁ・・・。」 ゆうすけ 「そのやつらがこういち相手に戦った末があの工場の姿ってこと。 自衛隊でも歯が立たない訳さ。」 北見刑事 「うむ・・・・ で、そのこういち君は?」 利江 「まるでピンピンしてますよ♪」 北見刑事 「そ、そっか・・・・。」 あまり驚かなくなってきた北見刑事。 ゆうすけ 「なんだよ、驚かないのか。 おやじも随分と馴れてきたもんだね。」 まっ、あのくらいじゃまだまだ。 ねっ♪」 利江 「うん♪」 椿 「だな。。。」 武藤大介 「ん・・・・」 北見刑事 「なんだよ、なんだよ・・・・みんなして・・・・」 ゆうすけ 「だってさ、こういちの使命が。。。 利江ちゃんの運命と方向が一緒してるかもしれないの。 ねぇ~♪」 利江 「うん♪」 椿 「そ。。。♪」 武藤大介 「ん・・・・」 ゆうすけ 「武藤さん。」 武藤大介 「分ったような分んないような・・・・」 『あははは。。。』 北見刑事 「あれ、おじさんだけ仲間外れじゃないか・・・・」 ゆうすけ 「そういうこと♪ ま、いずれ判る日が来るって。。。」 北見刑事 「こらっ、ゆうすけ! 父親は大事にするもんだぞっ!」 ゆうすけを追いかけ始める北見刑事。 ゆうすけ 「老後を迎えたら考えるよーーーだっ!」 とっても、逃げ足の速いゆうすけなのであった。。。 -つづく- (ト、トランポリンかよ・・・ まったく・・・) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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