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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年02月21日
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カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
.
美咲先生
  「和恵ーー!」

 大声で叫びながら 華夢on に入ってくる美咲。
 身支度の途中で奥から出て来る和恵。

和恵姉さん
  「一体どうしたの? 昼間から大声で・・・・」

美咲先生
  「大変なのよ!」
和恵姉さん
  「だからどうしたの・・・?」
美咲先生
  「ハァ、ハァ、ハァ・・・・ 外に・・・・」

和恵姉さん
  「そう慌てずに・・・・水でも飲んで、落ち着いて頂戴。」

 ジャーー雫 キュ

 蛇口で水をくんだコップを差し出す和恵。

 ゴクゴクゴク・・・

美咲先生
  「っ、はぁ、はぁ・・・・
   あのね、外に銀色の宇宙服みたいなのを着た人達が溢れているのよ。」
和恵姉さん
  「宇宙服・・・? 対菌、対ガス防護服の類じゃないの・・・?
   穏やかじゃないわね。」

 店の外に出て、その様子を確認した後、 店に戻りTVのスイッチを入れる和恵。


 テレビ
 ・・・・市にあるこの街が閉鎖されました。
 政府は臨時の緊急会議を開き、対応を検討しております。

 只今入ったニュースを繰り返しお伝え致します。
 本日朝、S県S市において、病院に担ぎ込まれた患者が突然、原因不明で亡くなりました。
 その後その病院では、治療に当たった医師、看護師なども次々と倒れ、
 1時間後に亡くなりました。
 日本保険機構では、人体を死に至らす病源菌が原因と思われると発表。
 政府はそれを受け、警察、自衛隊の出動を要請。 その地区一帯を出入り禁止にし、
 街全体を閉鎖したとのことです・・・・・



和恵姉さん
  「この街じゃないの。」

美咲先生
  「病源菌ですって! ど、どうしましょ・・・・・」
和恵姉さん
  「どんな感染ルートなのか分らないから・・・・
   今は外に出ないでじっとしていましょ。
   ここに来るまでに倒れている人はいた?」
美咲先生
  「いえ、誰も・・・。」
和恵姉さん
  「じゃ、まだこの辺りには感染者や菌は届いてないわね。
   しかし街全体を閉鎖か・・・・
   感染を広めないためだけど、逆にこの街の人は犠牲になってもらうって感じ。」
美咲先生
  「菌の種類が特定できれば進展するんでしょうけど・・・・」


  ~
    ~

ゆうすけ
  「なんだって! おれらの街じゃないか!」

 タクシーの中、ラジオで流れたニュースを聞き、大声で叫んだゆうすけ。

タクシーの運ちゃん
  「大変なことになったもんだ。
   その影響だろう、ほら、もうここから渋滞しているよ・・・。」
ゆうすけ
  「なんてことだ・・・・」
こういち
  「歩きの方がいいかもよ。」
ゆうすけ
  「そうだな。」


  ~
    ~

和恵姉さん
 携帯電話『もしもし、リツコ?
   ・・・・   そう、 でね、今日出られそうにないのよ。・・・・うん、
   でしょ。 チーフに伝えて。
   ・・・・  そ、事情が事情だけに・・・・ おけ、よろしく。』 ピッ


  ~
    ~

ゆうすけ
  「・・・・つまりさ、今日のやつらは本物ってこと。」

 渋滞する車を横目に見ながら てくてく とこういちと歩道を歩くゆうすけ。
 すれ違う人も携帯片手に慌ててる様子だ。

 上空では自衛隊のヘリが、厳戒令地区以外の市民に呼びかけている。
 スピーカ 『 この地区は安全です。 慌てずに普段の行動をお願いします。』

こういち
  「でも、なんで命狙われるわけ?」

ゆうすけ
  「うん、不自然だ・・・・
   おれ達が邪魔に思っているのは、あの組織しか考えられない。
   だが、向かってきたのは正規の政府機関の機動隊・・・・。
   どこかで繋がっているのかもしれない。

   でも機動隊じゃ、こういちを抹殺出来ないことぐらい、やつらも分ってると思うの
   に・・・。
   どうも今ひとつピンとこないな・・・・」

                       ダッシュドン

 前から走ってきた人とぶつかる。
 そのまま慌てて走り去る男。

こういち
  「みんな慌ててるね・・・・。」
ゆうすけ
  「ウイルスやら菌類だけに・・・・目に見えずその恐怖だけが襲ってくるからな。
   にしても、もうここは安全宣言か・・・・。
   相手が特定出来てないのにそんな広報流していいのか?」

 そんな会話をしながら歩き続ける二人。

ゆうすけ
  「もうすぐ街の境界線辺りだ。」
こういち
  「自衛隊がいる。」
ゆうすけ
  「目がいいな、おれにはまだ良く見えないが・・・・」
こういち
  「シルバーの被り物を着て数人が街の中に入っていく。
   それに戦車まで持ち出して盾にして通行止めをやってるよ。」
ゆうすけ
  「バイオセーフティーレベルが3以上の取り扱いだ。
   それに戦車までかよ・・・・万全で厳重だな・・・・」
こういち
  「姉ちゃんや利江ちゃん、それにみんなは大丈夫なのかな・・・・」
ゆうすけ
  「わからねぇ・・・・
   だが、さっきのラジオのニュースだと病院内での死者だけだった。
   院内だけで、外での被害は流れてはいなかったけど・・・・」


 街の境界線付近では、

自衛隊
  「通行止めなんです。 迂回して下さい。」
ドライバー
  「急いで戻らなきゃならないんですよ・・・・」
自衛隊
  「ニュースの通り、この街への出入りが一切禁止となりました。
   命の危険がありますので、迂回し、街への踏み入れは諦めて下さい。」

 警察官も出動  し、交通整理に当たっていた。



ゆうすけ
  「なんかパニックだなおい。
   川の橋でも落ちたのならみんな諦めるんだろうけど、ニュース聞いてない人は、
   なんだか解らないんだろうな・・・・。」

 渋滞する車の横を歩き、その境界線付近に到着する二人。

ゆうすけ
  「仮設の柵と有刺鉄線まで持ち出してる。
   完全にシャットアウト、街に入れないぞ。」
こういち
  「境界線沿いに回ってみようよ。」
ゆうすけ
  「よし。」




                             -つづく-




第159話 厳戒令 2 へ
(じゃ、そうなんじゃない?)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月15日 11時12分04秒
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