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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年04月09日
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カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
.
 地下室で食事を取る3人。
 食する箸を止め、

利江
  「なんだか不思議ですよね。
   私達、別にオリンピックの出場や金メダルを狙っている訳でもないのに。
   それ以上に身が入っているっていうのか。。。」
椿
  「オリンピックを目指して練習したことはないのだが、なんかこう・・・・
   実質的にというか、必然的にやらなければいけないというか。
   身に着けないと、自分がこのままでいられない感じがしている。」
武藤大介
  「わしはオリンピックを目指しとったです。正直なところ。
   しかぁし、その夢は捨ててはおりゃせんが、目的が異なっとっても、
   今の練習は目指す方向性が一緒ですから、なぁんも気にしとらんです。」
椿
  「うむ、実に実践的で効果的な練習が出来ている。
   半年前の自分と戦っても、見下すくらいの余裕が、あるいは力の差が歴然と分る。」
利江
  「武藤さんもかなり引き締まってきましたよね、肉体が。。。」
武藤大介
  「そうかもしれんとです。
   以前はそれだけ無駄な贅肉もたくさんあったってことかもしれんですと。」

 ごはんとおかずをほお張り、がむしゃらに口に放り込む武藤。
 もぐもぐもぐ ごはん

 ぼーっと地下練習場のスペースを見ていた利江、

利江
  「ここで毎日朝晩、こういち君はお姉さまと練習しているのね。。。」

 先程の和恵とリツコの立会っていた姿と、こういち、和恵が立ち会う姿に照らし合わせて
 見つめていた。

椿
  「彼らには・・・・これでも狭い・・・・のか・・・・。

   あの空中を行き来するステップの鉄の板、
   みると全加重をガッチリと受け止めるのではなく、少したわむように設計されている。
   きっと、まともに受けると板が破損してしまうからかもしれない。

   それに奥のサンドバックを見てみると、
   なんという大きさ、なんという堅固な皮巻きの施し・・・・。
   それがうちの体育館同様に、天井真ん中にあるレールにつるしてある。

   あの吊るしてある長さ。
   仮に動かせても、振り子の様に戻ってきてしまうことだろう。
   あれをレールで移動させているってことだ。
   上の車輪、ツルツルでピカピカ☆だよ。
   つまり常に可動しているからさび付いていないんだ。

   なにか重機でもってゆっくりと動かさないと、レールを走ってくれないだろうな。
   我々が何人掛かっても、きっとピクリとも動いてくれないことだろう・・・・。

   吊るしてあるのもチェーンではない。
   幾重にも束ねられたワイヤーだ。
   それも、つり橋でも引っ張るような太さ・・・・。
   まるで想像もつかないよ、この道具を使って練習だなんて・・・・。」
利江
  「ですよね・・・・。
   でも、まだまだある道具もそうですけど、このくらいの品物じゃないと、
   受け切れないって証でもありますよね。」
椿
  「・・・・・

   確かにそうなるな。
   見れば見るほど・・・・・言葉が出ない・・・・。」

 もぐもぐもぐ ごはん

 二人の会話を "我関せず" とばかり、ただひたすら食事に没頭する武藤。


利江
  「あっ !!

椿
  「どうしました・・・?」
利江
  「ここへ来るとき・・・・」
椿
  「こちらに来るとき。。。?」
利江
  「はい、昨日ここに来るときに、一匹の猫に逢いました。」
椿
  「何かと思えば。。。猫ちゃんですか。。。
   それがどうかしましたか・・・?」
利江
  「普通に、生きてました。」
椿
  「そりゃまぁ・・・・生きているでしょうが・・・・」

利江
  「違うんです、私達と同じように。。。
   私もそこを通過してここへ来ました。 今のところなんともありません。」

椿
  「そ、そうか !!  今は正体不明のウイルス事件が・・・・」
利江
  「そうよ、なんともなかったの。
   首輪していなかったから野良猫だと思うんだけど、一晩、それに昨日一日外にいたのに
   なんともないのっ!」
椿
  「我々は道路を消毒作業をしていないのだから、どこに居ても同じと見切り発車でここに
   来たが、TVの報道では 感染者は 『一時間後に死亡』 と伝えていた。
   無造作に外にいる猫、すなわち道路の生物にはまだ伝染していないってことだ。」
利江
  「ただ、人間には発病して、猫には発病しない病気なら別の話になるけど・・・・」

 もぐもぐもぐ ごはん
 未だ食べることに夢中の武藤。

椿
  「よし、食べ終わったら美咲先生にも尋ねてみよう。」


~~~
   ~~~
      ~~~


北見刑事
  「特務機動隊に命を狙われた?」

ゆうすけ
  「あぁ、あいつら、完全に俺たちを捕まえるために工場に来たんだよ。
   俺たちがあそこに行くことを知ってて、そこに差し向けた・・・・。」
北見刑事
  「だが、特務機動隊は・・・・」
ゆうすけ
  「総理大臣、または副総理までの指示にしか従わない。」
北見刑事
  「そうだ。 だとすると・・・・」
ゆうすけ
  「やつらとその3人の誰かが繋がっていることになる。

   だけど、前日の工場での立ち回りで、機動隊が手にするサブマシンガンごときに
   やられるこういちじゃないことぐらい分っているはずなのに・・・・」

北見刑事
  「なんと!びっくり マシンガンすらも通じないのか! 彼には​!​

 驚く北見刑事。

ゆうすけ
  「弾が止まって見えるから、何十発打っても関係ないらしい・・・・。

   で、分ってて差し向けたという意図がわかんねぇ。」

北見刑事
  「ビルは切断するは、マシンガンの弾も止まって見えるは・・・・
                          なんという少年なんだっ!」
ゆうすけ
  「そっちの考察は後後っ!」
北見刑事
  「あ、あぁ。」
ゆうすけ
  「そんでもってこっちに帰ってくるとこの有様。」
北見刑事
  「特務機動隊の人達は・・・?」
ゆうすけ
  「マシンガン ブッ放したってのに、目の前のこういちの元気な姿を見て、
   心はここに有らず。『帰るよ』って言っても返事が無し。
   そのままタクシー拾って出てきたから、ケガなんて負わせてないよ。

   ところがよおやじ、
   このウイルス事件も組織のやつらが一枚噛んでるぜ。」

北見刑事
  「なんだってっ !? びっくり

ゆうすけ
  「しーっ、
   デカイ声出すなよ。
   なんとよ、自衛隊の中にまぎれ込んでいるんだよ、あの戦闘員達が。」
北見刑事
  「どうりでバカ強い力で拘束された訳だ。」
ゆうすけ
  「なんだよ、簡単に掴まっちまうのかよ・・・・」
北見刑事
  「バカ言うな、自衛隊相手に大太刀回りができるかよ、警察官の身分で。。。」
ゆうすけ
  「あはは、ちげーねー。
   でな、裏が取れたんだよ、今回のウイルス騒動の。」
北見刑事
  「なんだって !!  裏だと?」
ゆうすけ
  「だから、デカイ声出すなってーーのっ!

   そう、こいつはでっち上げの事件だぜ。

   まず、防護服を着た自衛隊員達の脱衣所。 消毒も滅菌も無しで脱いでそのまま。
   シルバーのは、脱いだらただぶら下げて置くだけだったよ。
   自衛隊の体制からしてバイオセーフティーレベルが3以上の取り扱いだろ、
   有りえない話だ。」
北見刑事
  「そうだ。 そう指示を受けている。」
ゆうすけ
  「なのに入ってきて、コートを自宅で脱いだようにそのままハンガーに掛けるような
   ことするかよ。

   それにな、ここの病院の患者さんには、ウイルスのことは伝えられてない。

   そして極めつけ。
   ここの看護婦さんに聞いたら、ウイルスなんて発生してないそうだ。
   死者は実のところ、0人だとよ。
   病院内の行動は、自衛隊の休息地として出入りされている以外は変わってないって
   ことだよ。」

北見刑事
  「なんてことだ・・・・。 おまえ、よく調べたな。。。」

ゆうすけ
  「それより、特務機動隊の件と今回のウイルス騒動の件、自衛隊に国立病院。
   どれも [国] が関係している。
   そしてやつらの組織もだ。。。

   特務機動隊の方は全く世に知られること無く事が済む。
   ところがこっちはというと、マスコミの目が光り好き勝手には出来ない、が、
   ウイルスならうかつに記者も敷地に入れないだろう。
   それに発症がこの国立病院。
   事を始めるのも沈めるのにも好都合だぜ。」
北見刑事
  「どちらも組織と国が・・・・か・・・・  (腕組みをして少し考えてから、)

   ひらめき こう考えられないか?
   当然、政府に頼める人が居るってことだが、おまえたちが煙たい組織。
   今日の工場は夜逃げ同然。すなわち、どこかに場所を移したと考えられる。
   すると命が取れなくても時間稼ぎ、何かの足止めが出来れば・・・・。
   こう考えると、双方を結びつけることが出来る。」
ゆうすけ
  「時間稼ぎで足止めか・・・・」




                              -つづく-




第178話 厳戒令をぶち壊せ 2 へ
(たのんだぜ♪ 師範代~♪)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月15日 11時59分15秒
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