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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2007年04月23日
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カテゴリ:第二章 123 ~ 187 話
.
 2つ目のストアー前もひと段落させた3人は 次のコンビニに向かっていた。

武藤大介
  「はぁ、はぁ、わ、我々だけではいささか足らんのぉ・・・はぁ、はぁ・・・」

 無言で走る椿。

利江
  「警察には連絡しましたので、それまで持ちこたえれば・・・・・」
椿
  「ムっ・・・・」

 向かう先のコンビニ コンビニ が道路先の視界に入ったとき、椿の走る足が止まった。
 吊られて武藤、利江の足も止まる。

利江
  「あ・・・、あそこもやはり人だかりが・・・・・」
椿
  「えぇ。 でも。。。」

 何故か、少し ほっ とするように優しい微笑みを浮かべた椿。

武藤大介
  「椿さん。。。」

椿
  「あぁ、やつらも駆けつけてくれたんだな。」
利江
  「やつら・・・って・・・・・あっ!」

 歩く人歩く人歩く人歩く人

 利江が送る視線の中には、コンビニの前に立って住民を制止しようとしている
 浦羽高校の柔道部員達の姿が。

武藤大介
  「有り難い。。。」
椿
  「先程 華夢on を出る前に、副将の藤枝に連絡しておいたのだ。
   やつらも連絡受けてからの行動が素早いな。」

 やれやれと、ほっと胸を撫で下ろした3人、その時、ビルの谷間から複数のサイレンの
 音が鳴り響いてきた。

武藤大介
  「警察も動きだしたようです。」
椿
  「そのようだ。 あとは彼らに任せよう。
   少し遠回りして別のコンビニ コンビニ も見てこよう。」
利江
  「はい。」


  ~
    ~

 突然の住民の暴動に街は各所で混乱していた。
 椿、武藤らと、浦羽高校柔道部員らの活躍で数箇所は沈静化出来ていたものの、
 あまりに広範囲。
 時間が経つにつれて警察も介入し、騒ぎが少しずつ静まっていたいたように思われた。
 ところが・・・・

戦闘員
  「住民がこれほど出回りだすとは・・・・」
  「ゾルダ様からの指示がないと、我々はどうしてよいやら・・・・」

 街をパトロールしていたシルバー服を着た戦闘員達、
 次の取るべき行動が分らず、迷走し始めていた。

戦闘員
  「もうオレ達の受けた命令以外の事態になっている。」
     「警察も動き出している。後は自衛隊に預けて我々はズラかろう。」
   「なら、銭になるものをこの騒動に紛れて頂こうぜ♪」
       「それはいい。。。」

 同様な考えを引き起こしていたスペック-1の戦闘員達、
 出歩く各所でシルバー服を脱ぎ捨て、暴動の住民に混じって
 沈静化しきれていない街中に溶け込んでいったのだった。


  ~
    ~

テレビ
 ・・・・市で起きていた招待不明のウイルス事件、
 先程政府は、ウイルスの駆除に成功し、安全が確認出来たので発令していた厳戒令を
 解いたことを発表致しました。

 只今入ったニュースを繰り返しお伝え致します。
 本日朝、S県S市において、病院に担ぎ込まれた患者が突然、原因不明で亡くなり・・・・



 居酒屋 華夢on の店内。

とくさん
  「ようやく解けましたね。」
美咲先生
  「なにもやってないのに・・・・・安全確認が出来たなんて・・・・」


テレビ
 只今速報が入りました。
 厳戒令を解いたS市において、食料争奪のため市民の暴動が数箇所で起きているもようです。
 住民の皆さん、ご自宅からまだ出ないようにお願い致します。

 繰り返しお伝え致します・・・・・



とくさん
  「あらあら、こうちゃんの言うように市民のストレスが一気に噴出したみたいね。」

美咲先生
  「気持ちは分かるけど・・・・
   外に出たら危険ね。 引き続き困ったことになったわ・・・・」
とくさん
  「後は警察に任せましょう。」


  ~
    ~

住民
  『よし、ここを襲えーーっ』

 ガシャーーン

  『うぉーーーっ

 サイレン と共に、パトカー が到着する。

警察官
  『やめなさいっ! やめないと現行犯で逮捕するぞっ!』

 後方の住民は立ち止まり、そのまま振り向いて立ち去る者もいたが、
 勢いで商店に突入した住民と警察官との間で衝突が起きた。


 その近くを小走りに走っていた椿達、

椿
  「あそこまでいくと、我々ではどうすることも出来ないな・・・・」
武藤大介
  「警察に任せましょう。」
利江
  「ねぇ、見て・・・・あそこ・・・・」

 利江の指差す先には、ブランドショップがあった。
 見ると数人がビル横の狭い通路に入っていった。

椿
  「うむ、我々はこっちを処理しよう。
   警察も数が多すぎて手に負えていないようだし。」
武藤大介
  「オスっ、そうしましょう。」
椿
  「利江ちゃんは危険だから、通報したら離れた所で待機していて下さい。」
利江
  「分かりました。」
椿
  「行きましょう。」
武藤大介
  「オスっ」

 利江を残して走り出す2人。
 辺りを見回し、公衆電話に走る利江。 そして、

利江
  『もしもし、警察ですか? ・・・・・』




                             -つづく-




第182話 厳戒令をぶち壊せ 6 へ
(残念だが遊びはここまでだ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月15日 12時02分58秒
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