合併10周年を迎える2015年の古河市議会議員選挙は、24の椅子を34名の候補者が争う構図となりました。現役23名+新人11名で10人が落選するという、ひさびさの激戦です。おそらく、この古河をもっと良くしたいという熱い思いで、みなさん立候補されたのだと思います。私たち有権者としても、その志をうけて「これぞ」と思う方に一票を投じたいものです。
しかし、いつも選挙公報を見て思うのですが、あれって、いいことしか書いてないですね。得票目当ての公約が少なくない気がします。有権者が知るべきなのは、候補者各自の責任感と意志と能力です。それを知るために、市はこれから、どうやって収入を増やし、何に使うべきかのご意見がセットでわかる資料になっていたら便利だろうに、と思います。
なぜなら、華やかな公約ばかりで、実現するための発展構想がなければ、限られた予算の奪い合いになってしまうから。Aという事業をやるから、B事業はやれないとか、両方も規模縮小でやるというふうに。でも、もし予算があれば、AもBも、さらにCも、全部一度に、十分な内容で、実現できるかもしれません。市民の気持ちも高まり、ますます発展していくことでしょう。
正当に評価されて欲しいのは、自らの損得勘定で動くのではなく、市全体が豊かになるために方向に知恵を絞り、力を尽くそうという姿勢がある人たち。そういう方々は、当選したら、市民、同僚議員、市役所の人たちの意見をちゃんと聞いて考えてくれるはず。そして、みんながエゴを捨てて、市のために一致協力できたとしたら、計り知れない効果が期待できるのではないでしょうか。