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カテゴリ:本
読書のすすめの清水さんが、「電車で読んじゃいけませんよ」とお客さんに言う本。(電車のなかで、泣いてしまうから)「本気で生きよう!なにかが変わる」を読み終わった。
何個も感動するエピソードがある。全部、書きたいけれど、その本をみなさんが読まれたときの感動が小さくなったら、もったいないから、一つだけ。 鈍行列車のなかで、著者である手話通訳者の丸山浩路さんが、すてきな親子に出会った。 笑顔の明るい、表情のさわやかな息子さん、そして、優しく話しかけるとってもおだやかなお母さん、息子さんのそばには、松葉杖が置いてある。 「笑顔の素敵な息子さんですね」と思わず声をかけた丸山さん。 息子さんは、幼い頃から足がわるいとのこと。 どうして、鈍行に乗っているのか、という話になった。 そのお母さんは、息子さんの松葉杖をいとおしそうに胸に抱きしめて話し始めた。 「目的地は、特急も急行も停まるところです。そのほうが、明るいうちに着けます。 でも、私は、この子に <急いで行っても、ゆっくり行っても、同じ所に着けるのよ>ということを知ってもらいたいのです。 これから、この子は多くの人に追い越されます。たくさんの人がこの子を追い抜いていきます。でも、、、 <一生懸命に歩き続けていれば、止まらないで一途に歩いていれば、この鈍行列車と同じように必ず目的地に着ける> そのことを、わかってもらいたいのです。」 そう言って夕日に包まれた我が子を見つめる母親のまなざしには、祈るような思いが込められていました。 なんて、すてきな、強く優しいお母さんなんだろう。 自分の子どもへの接し方を、いろいろ考えさせられた。 本からもう一つ。 小さい頃から筋ジストロフィーと戦い、14才で亡くなった卓也くんの言葉。 「丸山先生、手が動く、足が動く、目が見える、耳が聞こえる、自分の頭で考えることができる、、、。 当たり前じゃないよね。奇跡だよね。 自転車に乗ったり、かけっこをしたり、ボールを蹴ったり、バットを振ったり、泳げたり、ピアノを弾けたり、縄跳びができたり、、、。 すごいことだよね。それができるなんて、すごいことだよね。 でも、みんな、そんなこと当たり前だと思っているよ。 当たり前だと思っちゃうから、欲張りになっちゃうんだ。 欲張りになっちゃうから、やさしくなくなっちゃうんだ。 丸山先生、全国、回っているでしょ。みんなに言って。 手が動く、足が動く、目が見える、耳が聞こえる、自分の頭で考えることができる、、、。 それだけでも、すごいぞって。 それで、十分じゃないかって、みんなに言って。 生きている。それだけでどんなにすばらしいことか。 みんなに伝えて、、、。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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