Oprah Winfrey のリーダーシップアカデミー
久しぶりの更新になります。最近はありきたりな日常でなかなか面白いということがなかったのですが今日の日記は どうしてもアップしたかったので...Oprah Winfrey(オペラ ウィンフリー)といえばアメリカ在住の皆様には馴染みのある名前ですよね。毎年 Forbs Magazineの全米長者番付の100位以内の常連であり、Time Magazineの20世紀の最も影響力のある100人の一人であり、そして オペラ自身のスタジオ、トークショー、雑誌と彼女のバイタリティーは計り知れないものがあります。今までは すごい人だな~!という位にしか見ていなかったのですが、昨日ABCで放送されたOprah Winfrey Leadership Academyを見てその印象がすっかりと変わってしまいました。OprahWinfrey Leadership Academyは彼女が一から設立に携わった南アフリカで今年1月にオープンした女の子だけの学校です。2000年12月 オペラはネルソン・マンダラ元大統領に南アフリカに女の子を対象にした学校を設立すると約束しました。当初は1億ドルと見込んでいたわけですが、これまでにオペラがこの学校の設立へ使った金額は4億ドル。(勿論 一般からの寄付も含んでいます。)オペラの生い立ちには 凄まじいものがあります。未婚の10代の両親のもとに生まれたオペラは幼少時代は 宗教心のとても強い祖母のもとで育ちます。ところが 6歳になったときに母親の元行くことになりました。それから 13歳になるまで母親のもとで育ちました。その時期は オペラにとって過酷なものでした。親族からの性犯罪の被害者となり家出を繰り返し 問題をよく作っていたようです。(13歳で未熟児を出産という事もよく知られています。)13歳になったときに 非行少年少女を改心させるプログラムへと送り出されましたが、満員ということで また逆戻り。その後は 父親の元へと 送り出されました。父親のしつけは とても厳しくオペラを優等生へと導いていったのです。その結果 大学へは 奨学金(フルスカラーシップ)を貰っていっています。大学に在住中からオペラの天性は人々の知るところと なっていきした。地元のラジオ局から始まってTVのアナウンサー、転局を繰り返して 今発信地になっているシカゴへ。しばらくして 自身の番組が出来、自身のスタジオ設立という生い立ちになっています。その後の活躍は 皆さんもご存知の通り。でも 彼女のことを知っているという人は日本ではなかなかいないですよね。 この彼女のロールモデルを知ると感嘆せざるをえません。教育が 自由と希望への道だと彼女の祖母、そして父親に影響され今でも それを信じ続けているオペラ。南アフリカを訪れた時に それを再確認します。貧困、HIV、AIDS、性犯罪、男性社会に代表されるこの国で将来は リーダーシップのある女の子達を養成することで 道が開けていくといいアカデミーを設立します。今回 オープンした学校では一学年75人(今回 入学したのは 中学一年、二年のみ)の小規模のクラス編成で リーダーシップを学ぶということをモットーにしています。ここに集まった女の子達は母親をAIDSでなくしたもの、貧困のあまり週に一回食事があればいいほう、電気、水道のない家に暮らしているもの、いつ性犯罪の犠牲者になるか 毎日びくびくしながら過ごすもの、それでも 教育に希望を持っている子達でした。貧困で 今の学校に行くのも精一杯、でも このオペラの学校に行けば勉強が出来るその一心で 希望に満ちていました。そして 私が感動した一言は...面接である女の子がオペラに聞きました。”ここで 勉強してそして さらに上(大学)に行きたくなったら誰が学費を払ってくれることになるのかな...?”とそうですよね。 今現在でも大変な貧困の中にいるのにこれ以上の贅沢を望んではいけないけど望んでしまう...11,12歳の女の子達が 格闘しているのです。そして会話は こう続きます...Do you want to go to an university? ”大学に行きたいの?”Yes, I want.”行きたい...”I will. ”私が出すわ”なんとオペラは この女の子たちが大学に行きたいと言うなら私が 出す、世界中のどの大学に行っても 彼女からの奨学金が出るということなのです。I will.たった二単語。でも とても力強い二単語ですよね。この二つの単語で この女の子達の将来が 輝いたものになる。それを聞いて 涙が出てきました。オペラの幼少時代と全く同じ状況の中で生きている子供達(彼女の育った家には 電気も冷暖房もなかったのです)それでも 未来を切り開いていこうとする強さはオペラには 痛すぎるほど理解できることなんでしょうね。それを少しでも手助けしたい。その切実な願いが伝わってきました。子供達にとって最高の環境を提供してやりそれを応援する。いくら財産があっても なかなか出来ないことだな...と思いました。寄付ならいくらでも出来ます。でも 自分の手で何かできること、その一心でこの学校を設立したのだと思います。オペラは 番組の中で[私がこの子達に出来ることを精一杯してやるのだと思っていたけど結局 この子達が私にくれたもの方が とっても大きい] と 言っていました。これは 彼女にとってライフワークになるでしょうね。出来ることから始める。彼女のような人がいるからこそ世界は発展し続けるといっても 過言ではないと思います。